まんがホーム2011年5月号 雑感あれこれ

『孔明のヨメ。』（著：杜康潤）

新婚初日の夜…花嫁が落ち着かないのはごく真っ当な光景ですが、不安な心を落ち着けるべく手に取ったのは軍略書。
「これさえあれば…イザという時に相手勢力を壊滅させ、完全なる撤退が可能に!!」
マリッジブルーというにはアグレッシブすぎる月英さんですが、そんな彼女の嫁入り道具（軍略書の山）を前に目を輝かせる新郎の孔明さんは孔明さんで結構天然キャラっぽい雰囲気ではありますが、自分と同じく急転直下な状況に戸惑う月英さんへ見せる気遣いや視点の鋭さなどに切れ者ぶりを漂わせつつ、お互いを夫婦っぽく呼び合うだけでもいっぱいいっぱい。
　
そんな似たもの同士な二人ですが、
「同じ寝床は困ります!!　だって赤ちゃんが出来ちゃうかも…」
「（なんですと!?）ただ寝るだけですから!!」
「それでは口づけすると出来るんですか？」
…前途多難すぎるこの新婚夫婦、果たしてこの先どうなることやら。
　

『天国のススメ！』（著：宮成楽）

近所でも評判の霊感少年・太一くんの日常は危険でいっぱい。
桜の樹に「きれいどころを集めろ」などと脅かされるなんてレアな経験も味わえたりしますけど、どんな脅しや霊体験より、母性本能がオフェンシブに覚醒した母親の雄姿を目の当たりにする方がよっぽどショックだったりして。
　
そんなこんなで家族三代のきれいどころを揃えた太一くんに対して、件の桜は五分咲きでお出迎え。
「あ？　だってお前、つかれるだろ。100％とか」
…とやさぐれてはみたものの、五分咲きだけでも老木にとっては精一杯のもてなしなのは小町さんにお見通し。
宮成先生の漫画には本当にヤな奴がいないということを再認識するエピソードでありました。