ある日のシン・エヴァンゲリオン劇場版
色々とゴタついてるから映画館行くどころじゃねぇな…とグダグダしてる自分の尻を蹴っ飛ばして、本放送をリアタイ視聴してきた直撃世代としての落とし前をつけるべくシンエヴァ観てきた。
どうせ一度観るだけじゃ咀嚼できない作品なのは分かってるんだけど、エヴァみたいに存在がイベントじみてる作品と最初に向き合うには儀式めいた手順を経てフルスペックの内容を体感できる映画館が最適なのが分かってる以上「後からサブスクや円盤で観りゃいいや~」なんて言い訳で自分を騙せないのは分かってるので、封切から3ヵ月も経って劇場で観られたのは色々と助かった。
以下は考察も何もない思い付き感想の箇条書き。
一度見ただけの記憶頼りなのでネタバレにはならないだろうけど一応折り畳み。
・時間制限付きミッションと爆発とガンアクションと爆発と巨大ボスと爆発と新ギミックお披露目バトルはロボアニメの華。観客へのご褒美は早いうちに出しとかないとね。
・ザクより安いなネルフ製エヴァ。ジオメトリーウォーズやダライアスバーストのザコ並みに命が安い。
・トトロと漫画版ナウシカを足してエヴァで割ったような救出シーン。
・ワンダースワン。
・言葉の代わりにゲロばかり吐く主人公。14歳の子供としては当然の反応ではあるけど。
・やっぱマトモな体じゃないのか式波。正直Qで再登場したときは破と同一個体なのか疑ってたわ。
・虐待判定ギリギリアウトなスパルタだけど、意味なくフード被って様子伺うツンデレっぷりはアスカだな、式波。
・やらかした当事者が目の前にいるのにトウジもケンスケも強ぇなぁ…。折り合い付けるまでには色々あったかもしれんけど。
・そっくりさん、ベタすぎる情緒の芽生えが愛おしい。
・そっくりさん、可愛さも末路も全てが予想通りで辛い。製作者の手のひらで踊らされてるのを承知の上でも辛い。
・ワンダースワンとGUNPEI、無意味なオタク向けファンサをやる作品じゃないから何かの暗喩なんだろうけど何なんだろ。十分なスペックを持ちつつも世間には求められなかった点でアスカとの不遇繋がり…はさすがに無いよね?
・新劇では旧作とは違う感を出すためか空気扱いで割を食ってたのが、突然息子が生えてきたり突然ニアサー舞台裏での活躍が生えてきたりと大忙しだな加持さん。
・鈴原妹、存在も言動も全てが唐突すぎてある意味辛い。ギャル隊員に役割を統合してもよかったんじゃね?
・監禁されてる割にはあっさりシンジ君と会えるのね。ちゃんと答え合わせしてあげるのは優しいな式波。
・ネルフ艦隊これくしょん。これも唐突っちゃー唐突だけど重量感ある殴り合いは見てて楽しいのでアリ。
・ル級EliteよりPT小鬼の方がキツいよねって感じのネルフ中心殴り込み艦隊。
・特に物語へ関わるわけでもないブリッジクルーのCVに大塚明夫氏をあてたのは、CV清川幻夢氏率いる艦隊戦を盛り上げる演出なんだろうか。
・式波…。
・式波…アスカ…。
・冬月先生も真希波も自分たちだけ分かってる前提で話してるけど、今までの経緯を観客へ説明する義理とか考えないんですか!?…考えないよね。そういう作品だしね。
・事情を知ってる人間がこのクソ親父を殴れるときに思い切りぶん殴って叱っておけば、この物語は個人的レベルで済んでたんじゃねえか疑惑。聞いてるか冬月先生。
・絶対ドリフのBGMあてたクソコラ動画作るやつが出てくるぞ、このラストバトル。
・小物メンタルなラスボスが個人的暴走で世界をハチャメチャにするランキングを作ったらクロスボーンガンダムのドゥガチとからくりサーカスのフェイスレスといい勝負するよな碇指令。
・そっくりさんは不遇とはいえ彼女なりに満たされてた時間があったけど、綾波のラストはあれでよかったのかな。
・ラストシーン。ある種の見立てオチなんだろうけど、演出手法よりも余り者どうしがくっついた感を否定するのが難しい絵面にモヤる。
・結局は人生において取り返しのつかないものを失った人がどう生きるかって話で、人生でなく世界をブチ壊してやり直そうとした親父が息子にツッコまれて自分のやらかしに気づいたって話だよな。
・やはり冬月先生か真希波の前世が親父をブン殴っておけば大事にならずに済んだんじゃなかろうか。
・何だかんだ言っても、見た後に是非はさておき情緒をかき乱される程度には面白かったです。
・欲を言えば、安室さんより高橋洋子さんの歌で見送りたかったなぁ…。
安室さんの歌が合わないってわけじゃないが、高橋さんが本放送と旧劇場版でエヴァブームを作った立役者のひとりなのは間違いないんだし。