まんがくらぶ2011年5月号 雑感あれこれ

『森田さんは無口』（著：佐野妙）

桜の木の下には死体が埋まっている…という古典文学ネタがありますが、実際に桜の下で転がっているのは死体よりは穏やかで情けないヨッパライだったりして。
　
そのヨッパライが身内だったらさすがに放っておけないワケで、二日酔いでも素面に戻っても暴れん坊なイトコの雪乃さんにオモチャにされる森田さんのジタバタさ加減が相変わらず可愛く可哀想。
これだけ素直に赤面してくれちゃったら、お姉さんだって下着姿で迫らずにはいられません。
　
そんな傍若無人な雪乃さんをひと睨みでビビらせる一方で彼女の微妙な胸の内を察したり、由美お母様ってばさすがに年の功…おや、こんな時間に誰が来たんだろう…。
　

『100万ボルトの彼女』（著：楯山ヒロコ）

「皆、気を付けろよ」「何で？」「うかつに触るとヤケドするぜ…」
鳴神響子さんは近づく人たちをシビれさせずにいられない超静電気体質な女の子。
　
静電気体質なんてネタだけで物語が成立するのか…と思ってたら、どこぞの虎縞ビキニな鬼っ娘といい勝負ができそうな電撃少女である鳴神さんの周囲には、今日も個性的な事件がいっぱいです。
つーか自分で「電撃」って言っちゃったりと静電気どころか超常現象の域に達していますけど、これくらい無茶な方がツッコミ甲斐があるというものですね。