さるたに秘密メモ@はてなブログ

不定期更新。ゲームとか4コマ漫画などなど。

4コマオブザイヤー2021に投票しました

4コマ漫画の格付けチェック…と呼ぶには単純な順位争いじゃ済まない4コマオタクの思い入れが迸る年末恒例行事が今年も開催されました。

4oty.net

濃い目のファン層を擁する上に今や「萌え系」の一言では収まらない懐の広さを持つまんがタイムきらら系列誌の作品が例年通り上位を独占していますが、全体を通して見れば幅広い作風の作品が並んでいますね。

 

そして昨年同様、私が投票した分を加筆修正して再掲。

https://4oty.net/2021/user/Sarutani_tweet

投票する作品を絞り込むだけでも結構時間かかってしまうので、コメントを練り込む時間が無くなっちゃうんですよね…。

新刊部門

茨城ってどこにあるんですか?(1) 著:真枝アキ

地元愛を素直にこじらせながらローカルアイドルを目指す茨城ギャル多恵ちゃんのサクセス(?)ストーリーは地域うんちくとドタバタコメディのバランスが絶妙ですね。
多恵ちゃん登場前に主役格だった県外の新人タウン誌記者・鈴子さん視点で茨城の魅力を描いてた序盤のノリも好きでしたけどね。

マチ姉さんのポンコツおとぎ話アワー 著:安堂友子

誰もが知ってるおとぎ話や昔話を怒涛のツッコミ力で疾走感あふれる現代的なコメディへと再構築する秘かな人気シリーズが芳…某社から移籍して最大復活!

毎回新キャラで仕切り直してるようなものなのに面白さをキープし続けてるのは見事という他ないですね。

ずぼら先輩とまじめちゃん (1) 著:東385

ものぐさ極まるずぼら先輩よりも、彼女の魅力に抗えずに堕ちっぱなしなまじめちゃんの方がダメ人間度は高いと思うんだ。

六畳一間の憑き物石 (1) 著:西岡さち

自分が何者かも分からない幽霊少女と自分の気持ちも定かでない天然青年による、酔った勢いでのお持ち帰りからはじまるラブコメ未満の不器用交流ストーリー。
押しが強いオカ研の亜依さんらが生真面目vs朴念仁の超奥手カップルを程よく後押ししてくれるのが程よいヤキモキ感を生んでますね。

チート転生した猫は嫁の膝で丸くなりたい (1) 著:樹るう

可愛い主人公の活躍とその陰に隠れたヘビーなドラマという、相反する要素を一緒くたにして楽しめる『出たとこファンタジー』から脈々と続く樹るう先生の原点にして集大成なドタバタガムシャラファンタジーの最新作を令和の世になって読めるのはファン冥利に尽きますね。

既刊部門

となりのフィギュア原型師 (2) 著:丸井まお

欲望のまま生きる一方で好きな仕事にも本気で取り組む、そんなオタク社会人の理想像のような本作に職場ラブコメ要素まで加わって益々勢いが加速していますね。

そして更に加速するフェチズム溢れる微エロ要素も作者さんのリビドーが感じられて大変好感が持てますね。

下を向いて歩こう (2) 著:湖西晶

互いに友達と思ってはいても、あと一歩が踏み出せない…。

アウトドアな趣味をテーマにしつつオタク同士の不器用な交流を描いたちょい百合マンガが遂に完結。 話をきれいに畳んだ手際は見事ながら、もう何冊か続けて各キャラの関係性を更に深掘りする機会があれば…とは今さら言っても仕方ないですが。

だもんで豊橋が好きって言っとるじゃん! (3) 著:佐野妙

引っ込み思案を克服して無自覚な甘え上手スキルを開花させつつ豊橋市民としての知識を深めていくほのかの成長ぶりが愛おしいやら末恐ろしいやら…。

今や定番ジャンル化した地域密着型4コマの中でも特に狭く深いネタを追求しつつネタ切れの気配がないのは、佐野先生の実力と地元愛の賜物なんでしょうね。

信長の忍び (18) 著:重野なおき

宿願の天下布武がようやく軌道に乗りつつも、度重なる戦いで荒んだ信長の心には致命的な軋みが生じて…。

歴史ものである以上ある意味ネタバレ済みなのですが、同じ世界観のスピンアウト作品でもおそらく意図的にボカされていた”あの”最期に至る経緯がどう描かれるのかは興味津々です。

鬼桐さんの洗濯 (4) 著:ふかさくえみ

鬼桐さんの一族を巡る因縁や茶子さんの将来について色々と話が動きそうな気配を漂わせつつ、結局は今まで通りの関係が続くという緩急の付け方が絶妙ですね。
…魔王くんは今までと違う関係になれるようにもう少し頑張ってもいいんだよ?