まんがくらぶオリジナル2010年9月号 雑感あれこれ

　
夏だ！　水着だ！　…はいいんですが、通勤電車内で読んでたくらオリで予想外に肌色多めなグラビア（？）ページが繰り出された程度で動揺してしまう自分の覚悟の足りなさに驚きつつ、隣の人に覗かれないか無意味にあせってしまったですよ。
　

『私の中のイヤなあなた』（著：帆月想多）

失恋からの暴飲暴食にふけるOLユリさんがある日帰宅すると、部屋には謎のイケメンが…その正体はセルライト（脂肪）の化身！
　
擬人化ネタそのものは定番ですが、脂肪の化身・セル光みつが、気が付くとイヤな新キャラ・むく美さんを連れ込んでたりといった、タチの悪いヒモそのものなダメっぷりに代表される、「こいつには関わりたくねぇーッ！」というウザさと戦うユリさんの悪戦苦闘ぶりには、読んでてニヤニヤが止まりません。
　
そんなこんなで面白い作品ではありますが、連載化してほしいか…といえば話は別。
良くも悪くも出オチといった感が強く、本作は単発読みきりだからこそ面白かったと思います。
　
本作に負けないインパクトを持つ新作で帆月先生が再登場してくれる事に期待したいですね。
　

『シュレディンガーの妻は元気か』（著：中島沙帆子）

「私、赤ちゃんが欲しい」という夫婦として真っ当なちかちゃんの言葉に動揺しまくる修平さん。
…ということは今まで赤ちゃんが生まれる可能性が無かったんだろうか…という邪推は置いといて。
　
色々考えた末に迷走する修平さんがホムンクルスやロボットなどに走ってしまうのはいつも通りですが、子供が自分のような苦労をしないか、子供と暮らしていけるか…という意外に真っ当な悩み方をしていることに少しホッとしたのも束の間、繁殖計画をレポートにまとめてしまうあたりは期待通りかつ残念ですね。