まんがタウン2011年7月号 雑感あれこれ

そんな２人のＭｙホーム　（著：樹るう）

大切なものが再び失われないようにと父娘２人きりの世界に閉じこもっていた都築家も、今では夫婦２人の家でもあり、そこに加わったチビっこ２人の家ともなりました。
　
結果的には輝さんが舞さんへの依存から脱却したことで皆が幸せになったわけですが、こうもトントン拍子に丸く収まったのはヒロちゃんという理想的というより奇跡的なお婿さんを始めとした人々との幸運な出会いがあってこそ。
得るよりも失うものが多かった半生にあって、それでも生き方を仕切り直せた輝さんは、とっても強い人だと思うんです。
　
この家は、お父さんとお母さんの夢のお城。
そんな私達のＭｙホームが、大好き――。
　

うちの大家族　（著：重野なおき）

「秘密基地…それは少年のロマン…」
　
健全な小学生男子として、ごく真っ当な冒険心に胸をときめかせるとおるくんですが、並の大人じゃ及びも付かない技術と用意周到さを持つ彼だけに、周囲の対応も子供の遊びレベルをブッちぎって行政の手が入るレベル。
　
つーか、ここまで出来るんだったら自分ちを大人数でも快適に暮らせるよう改築できるんじゃ…。
　
主役になるたび、末恐ろしいまでの天才ぶりを発揮するとおるくんではありますが、その完璧超人ぶりになぜか嫌味を感じないのは、持ち前の達観した…というよりジジむさい物腰のせいでしょうか。