さるたに秘密メモ@はてなブログ

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まんがタイム2011年10月号 雑感あれこれ

みそララ (著:宮原るり

後からやれば何とでもなる、まだ大した状況じゃない…そんな油断が積み重なって、気がつけば取り返しのつかない事態に…。
社会人になってから分かる、あの足元から崩れ落ちそうな気持ちを丁寧に追体験させてくれるのは、世界が主人公のためだけのものじゃない本作だからこそと言うべきかもしれません。
 
とはいえ、そんな世知辛さだけじゃないのも本作の醍醐味。
美苑さんのミスをフォローする為にカジさんが走り回って頭を下げ続けてくれたのも、見切りをつけて他のライターへ仕事を投げるでもなく彼女の徹夜仕事を手伝ってくれたのも、言い訳無しで失敗を取り返そうとする姿勢と今まで積み重ねてきた信頼の賜物です。
 
他に手がなかっただけ…と言ってしまえばそれまでですが、このミスに怒りはしても八つ当たりはせず、それどころか自分の反省点を素直に認めたり美苑さんを励ましたりと大活躍なカジさん。
ここまで男を上げておきながら、一向に二人の関係が変化しないあたりも本作らしいですけどね。