総じて面白いんですが、過半数が既存作品のスピンオフでオリジナル作品も単発読み切りという構成を見ていると、一人の作家をクローズアップした既存の『まんがライフセレクション』に対して、色んな作家をカバーした『ライフ』『ライオリ』読者向けの増刊という印象を受けます。
『ピンクそらりんご』『推し麺!』といった、以前の連載・読み切り作品が復活してるのは面白いですね。
(『推し麺!』は復活というより「スペシャル読み切り!」かつ設定を一新したリメイクですけど)
頭の中から湧き出てきた言葉たちは
私の体の中で増殖を繰り返し
出口(くち)を塞ぐのです
ついつい内面にこもってトリップしちゃう森田さんを巧みにあしらってイチャイチャする美樹ちゃんたちの蜜月を楽しんだり、口から出損ねた言葉を持て余しつつも自分の中でぐるぐるもんもんと弄んで楽しむ森田さんへ口下手人間的に共感したりと、フックが多くて楽しめる番外編でありました。
これでおわりです。 (著:小坂俊史)
ネタバレしちゃうと正にタイトル通りの内容なんですが、しょーもなくもきれいに締まる落とし所が絶妙で、雑誌の巻末に載るのにうってつけの作品ですね。
今後も「終わり」をテーマにした短編を毎回巻末に描いてもらうと面白そうなんで、ダメ元で読者アンケートでリクエストしてみましょうか。