さるたに秘密メモ@はてなブログ

不定期更新。ゲームとか4コマ漫画などなど。

まんがタイム2010年9月号 雑感あれこれ

『だって愛してる』(著:むんこ)

お腹に子供を抱えていても「母親だって女なんだよ…」と、乙女心を忘れない街子さんですけど、春一番にも負けない逞しさも忘れちゃいません。
 
…しかし、そんな周囲のお祝いアゲアゲなムードから一転、「1時間後、俺は父親になった。街子の意識は戻らない」
 
冒頭で街子さんの元気さがアピールされていた分、この急転直下な展開には雄二さんと同じく見守るしかできないのがもどかしい一方で、『まい・ほーむ』終盤の展開に通じるものを感じますが、どちらかというと昭和のファミリードラマ的という方が正確かもしれません。
 
つーか人情ドラマなんだから、最後にはきっと幸せになるよ! 分かってるよ! …けどハラハラしてしまうのが人情ってモンですよ。
  

『タイムリミット30分』(著:野村宗弘

休日出勤のあげく渋滞に巻き込まれたパパと、帰りの遅い夫を気遣うママ、そんな両親のヤキモキをヨソにマイペースな子供。
 
どこにでもいる人たちの、何でもない情景を切り取った本作が妙に印象深く感じる秘訣は、物語全般から感じるライブ感にあるのではないでしょうか。
 
珍獣の家庭事情に涙したり、ドロドロな愛憎劇が繰り広げられたり、大河SFっぽいアクションと人情劇があったりと、各人各様に想像力を発揮して楽しんだり悶絶したりしてますが、その基盤にあるのはあくまで家族愛。
 
特に渋滞を憎みつつも珍獣・人類を問わず家族思いな相手には優しいパパの男気が実に眩しいですね。
…単に想像の翼が羽ばたきすぎといえばそれまでですが、家族へ会いたいがために気持ちが先走りまくるパパが実に微笑ましくて、この愛すべき家族が無事に一家団欒の時間を過ごせるよう祈りたくなってしまいますね。