まんがライフオリジナル2010年8月号 雑感あれこれ

『なごみクラブ』（著：遠藤淑子）

じゃんけんで負けて夜のコンビニへ買出しに来たホストクラブのマネージャー、引きこもりを脱却しようと働き始めたバイト君、そこへ飛び込んできたコンビニ強盗による、呼吸はピッタリながらまるで噛み合わないトリオ漫才のはじまりはじまり。
　
そういやこのバイト君、先月号で人生に押しつぶされそうだった姿が印象的でしたが、あの重いラストが今回のボケ倒しコントへ続く伏線だったのであれば、その周到な仕込みに脱帽です。
　
結局は誰も傷つくことなく強盗事件は一件落着しましたが、バイト君にとってはケガひとつせず済んだ幸運を喜ぶべきか、お客さんに商品代をビミョーに踏み倒されたことを嘆くべきか…などと悩みは尽きない様子。とはいえ、それも無事だったからこその悩みですが。
　

『ひみつの花園』（著：みなづき忍）

平和な夏休みを満喫する青葉くんの元へ訪れたのは、花園寮一の元気娘・杏さん。
　
若い男女が二人してお出かけ…となればデートと呼んで差し支えはないはずですが、常にテンション最高潮な杏さんの手綱を取る青葉くんの姿はどう見ても親子そのもの。
だけどプライズゲームにハマる青葉くんを待っててあげるあたりは年上のお姉さんな感じですね。
　
そんな楽しくも騒がしいドタバタは、青葉くんに夏休みの思い出を作ってあげようというお姉様方の思いやりの現れでありました。
勝手に日記を覗いて…とかいう突っ込みはともかく、こんなに優しい女の子たちに囲まれた青葉くんは実に幸せ者ですね。
　
…まあどんなに恵まれた環境にいても、面白い日記を書ける文才に恵まれるかは別の話なのですが。