まんがくらぶオリジナル2011年2月号 雑感あれこれ

『リコーダーとランドセル』（著：東屋めめ）

見た目は大人、けど中身はごく普通の小学５年生なあつし君の前に現れたのは、
「ロリは触れずに愛でる物！　ロリコンとはいえ紳士たれ、魂の兄弟よ！」
一見格好いいけれどよく考えたらビミョーな主張の持ち主である変態紳士・吉岡くんでありました。
Yes！ロリータ　No！タッチ
　
現役小学生の女児がガールフレンドで美人な婦警さんとお友達という、変態紳士的な尺度だと勝ち組なあつし君へ執拗に粘着する吉岡くんを健気にかばうあつし君の優しさには思わず涙を誘われますね。
「勘違いで通報されると、すごく辛いんだよ」「そうだった、すまん」
　
けれどストーカー行為の被害者であるあつみ姉ちゃんにとっては迷惑以外の何ものでもなく、速攻で通報→連行のコンボが通っちゃったわけですが、これは小林君をはじめとしたバスケ部との華麗な連係プレイの賜物ということで、これには感心するべきなんだか同情すべきなんだか…。
　
そんな吉岡先輩問題のせいで、あつみちゃん＆小林くんの見た目は子供コンビが接触する機会が今まで増えているわけですが、この事を誰が最初に意識するかで今後の展開が大きく変わってきそうですね。
　

『のぶながちゃん公記』（著：くりきまる）

時は戦国、所は尾張。美濃の帰蝶姫との政略結婚を前に逃亡した織田信長の替え玉を務める羽目になったのは、偶然その事実を知ってしまったフツーの女の子でありました。
　
歴史モノでありながら男装っ娘＆ツンデレ姫の変則百合カップルマンガという、妙な方向で欲張りな作品ではありますが、正体がバレたら即切腹というプレッシャーに怯えつつも大名の御曹司としての豊かな生活を堪能する天然娘なのぶながちゃんと、プライドは人一倍高いながら甘いもの好き同士の女の子トークでのぶながちゃんと意気投合してしまう帰蝶様は、本人たちが思っている以上に相性ピッタリなカップルと言えましょう。
　
とはいえ世継ぎやアレコレといった事情を考えれば、いくらなんでも帰蝶様にバレないままというワケにはいきませんし、その他にも山積みとなっている難題をどう解決していくか、新連載作品のお手並み拝見といったところですね。