ぽちゃぽちゃ水泳部 (著:遠山えま)
はぁ…学校も塾も行きたくない…何のために勉強するんだろう…
水泳だって好きでもないのに毎日毎日…
ゆるいというかグダグダ極まる女子水泳部における唯一の良心・かじりん先輩へスポットライトが当たったのはゲスト読みきりというシチュエーションのお陰でしょうか。
進学を控えて鬱々としてた気分を紛らわすために海で釣り糸をたれる姿に中学生女子らしからぬ渋さが漂うかじりんに対し、そんな彼女に一本釣りされるはっつーのブレのない能天気さが見事なまでに好対照。
「海でくされ縁が釣れるとはね…」「ご愁傷様です」
「私は運命の出会いだと思ってるよ? かじりん!
人魚姫ごっこで拾ってくれたの、かじりんだけだもの!!」
まったく性格の異なる二人があまりにもレアなシチュエーションで出会ったことを考えれば、何か気の利いた運命が働いたというのも間違いじゃなさそうですね。