さるたに秘密メモ@はてなブログ

不定期更新。ゲームとか4コマ漫画などなど。

まんがくらぶオリジナル2011年6月号 雑感あれこれ

『みもりろっくおん!』(著:みずなともみ

恋する少女は引っ込み思案、大好きな彼を遠くから見つめるだけで精一杯…だけど度が過ぎるとストーカー以外の何者でもありませんでした。
 
そんな残念すぎるみもりちゃんの片思いストーリーは意中の彼・今野くんの盛大な勘違いのお陰で空回り度がアップして読み応えが増してきましたね。
ストーカーなみもりちゃんを応援する美月ちゃん、そんな二人が百合な関係に見えて仕方ない今野くん、三角関係…というには不毛でややこしいすれ違いぶりが絶妙ですね。
 
そんな事態を露知らず、みもりちゃんと今野くんの間で奔走する美月ちゃんが一番主役っぽく見えてしまうのは私だけでしょうか。
マイペースな人たちばかりの本作で一番話を動かしてる人だし、その行動力が報われないどころか逆効果なのがネタ的にもおいしいし。
 

『のぶながちゃん公記』(著:くりきまる)

戦国の風雲児・織田信長…の正体は、替え玉である地味目ながらもスタイル抜群な女の子でした。
 
そんな尾張藩の最大機密をお風呂場で知ってしまった弱小大名の子である竹千代くん。
「お助け下さい、ご希望であれば…どんなだったか絵に描いて説明いたします」
…どこがどんなだったんだよぅ! ちゃんと絵に描いて説明しようよ!
 
そんな世渡り上手な竹千代くんも父君の威厳を受け継いだ帰蝶様には手も足も出ないみたいですが、当の帰蝶様も威厳を示すために手放したおやつが惜しくて仕方がないご様子。
「じゃあ半分ずつにしましょうか」「はい、あ〜ん」
「まてムコ殿! 次は私があ〜んをしてやる」

実は女の子同士だからこそ甘々度が高まる蜜月をニヤニヤしながら見守るほのぼのエンドかと思いきや、
「どこ行くんだムコ殿」「ちょっと処刑場まで」
戦国の動乱に翻弄される娘が天魔と化す過程…と見るのはあまりに黒すぎる視点でしょうか。