まんがタウン2012年2月号 雑感あれこれ
ぼくの奥さん (著:樹るう)
それは15才の春のこと、父上母上がのたまわりました。
「ルイよ喜べ、お前の結婚相手が決まったぞ!実に愛らしい姫君だろう」
「乳児に見えますが…」
時は中世、場所はフランス。新連載の主人公でありながら、登場するなり顔も知らない田舎へ婿入りさせられるというぞんざいな扱いを受けたりと、中小貴族の病弱な五男坊としての悲哀をひしひしと感じさせるルイ殿。
こうした妙に世知辛い貴族社会の描写を見てると、樹先生の名作なんちゃってヴィクトリアン漫画『わたしのお嬢様』を思い起こさずにいられませんね(『お嬢様』の舞台はイギリスですが)。
- 作者: 樹るう
- 出版社/メーカー: 辰巳出版
- 発売日: 2006/04/20
- メディア: コミック
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がぶり
これが僕の妻、キャロリーヌ=ド=アルシーとの出会いでした。
婚約者との初めての触れあいは、機嫌の悪いワンコみたいな強烈な歯応えを感じるハードさでありました。
タイトルと表紙のイラストカットでラブラブ漫画かと思わせといて、結局は樹先生お得意の動物系漫画かよ!
…と突っ込む一方で、なんだか妙に安心したりして。