まんがくらぶ2012年11月号 雑感あれこれ

うちは寿！　（著：小池恵子）

32歳、17歳、７歳、そんな歳の差三人きょうだいの普段と同じ賑やかな朝。
……ん？
　
普段から姉二人を熱心に観察しているだけに32歳会社員のディティールが結構細かいものの、家を出た途端にボロが出るあたり７歳児の夢オチにおける限界点は分かりやすい…そんな年齢入れ替えネタだったりして。
　
小学生にとって仕事に追われる大人の姿は憧れの的、だけど当の大人はそんな子供の無邪気さへ憧れてしまうのですが、
「でも……「ずっと子供のまま」でいたら…苦しくなっちゃうだろうねぇ…」
祖母が何を思ってそう言ったかはわからないけれど
「そうだなぁ…「時々」は戻りたくても、「ずーっと」はしんどいわ」
　
そして子供の奔放さを羨みながら、気の持ちよう次第でちょっぴり子供に戻れちゃうのが大人のずるくて得なところ。
　
（にや）ちょっと幸せな気分で 目を閉じた
　
…と、大人になってから仕舞い込んでた子供心がチクチク刺激された今回のお話でしたが、
「早く帰って来てね。ぜったい早く帰って来てね」
千宏くんの夢に出てた美鶴ちゃん（７歳）の愛しさに全部持っていかれた感が否めませんね。
個人的に。