まんがタイムスペシャル2012年7月号 雑感あれこれ

トンネルの華子さん　（著：松田円）

「…ほんとにいなくなっちゃったのかな…」
「いるよ。
あの人 皆に「ありがとう」って言われるのは苦手そうだから、きっとどこかに隠れてるんだよ」
　
大人になって、親になって…。
子供だった皆が、永遠の二十代な華子さんを置いて時を重ねていきますが、華子さんに手を引かれたり、叱ってもらった頃の思い出は決して忘れられていません。
　
本来は単発読み切りとして始まった本作ですが、結果的には連作短編という形式が長い長い時を過ごす華子さんの日々を描くには打ってつけだったようですね。
　
「――何泣いてんのよ。ほら手」
「…… ……ありがと…」

トンネルの華子さん 2 (まんがタイムコミックス)

ちなみに松田先生のブログ（http://mmmdoo.exblog.jp/18033977/）によると、次号で掲載予定の番外編（？）はコミックス２巻へ収録される予定はないそうなので要注意。