まんがホーム2012年2月号 雑感あれこれ

孔明のヨメ　（著：杜康潤）

夫婦揃って仲良く市場でお買い物…のはずが、月英さんは迷子になった上にいかついヒゲのおっちゃんに絡まれ、一方の孔明さんは新妻へのプレゼント代のために秘蔵の書物を売ろうとしたところを生真面目なヒゲダンディに絡まれたりと、新婚カップルのデートが一転、夫婦揃ってピンチに陥っていますけど、結局はヒゲの二人がおっかないけどいい人だったお陰で、気が付けば逆に困ってたところを助けてもらっていたりして。
　
これが当人たちが知らずとも歴史的な邂逅だった一方で、ちゃんと新婚らしくラブいシーンも入っていたりするあたりは創作歴史作品の醍醐味ですね。
　
…と、ここで終わればいい話だったのですが、
「だから皆言うのよ、孔明の嫁取りをマネするな――ってね」
ダンナ様が優しくても…いや、だからこそうら若い新妻にとって聞き流せないうわさを耳にしてしまった月英さん。
この夫婦のことだから雨降って地固まることになるんでしょうけど、このエピソードが二千年以上語りつがれてしまうのも難儀な話ですね。