まんがタイムファミリー2012年2月号 雑感あれこれ
ヒタキあやかしゆき (著:矢直ちなみ)
能天気で無鉄砲、そんな性格が災いして凍死しかけてたヒタキ少年を救ったのは、ちょっぴり天然な雪女さんでありました。
「誰かに言ったら命は無いぞ」
そして伝説通りに彼が秘密を漏らさないか見張りにやってきた、鈴掛雪こと雪女。
しかし彼女が本物の雪女だったことに戦慄する一方で、恋心と妖怪マニア魂が燃え上がってしまったあまりに即告白→玉砕のコンボを炸裂させるヒタキ君の猪突猛進ぶりにかかっては、昔話にありがちな因習とか物悲しい雰囲気なんてどこへやら。
「私から見ればお前らの方が、妖しい妖しい妖怪だがなぁ」
「だなぁ」
異種族間ラブコメ、と呼ぶにはお互いに乗り越えるべき壁が多そうですけど、この子たちなら何とかしちゃうんだろうな…と思えるのは矢直先生が紡ぎだす優しげな空気のためでしょうか。
名作『乙姫各駅散歩』をちょっぴり彷彿とさせる本作、これっきりで終わっちゃうのは勿体ないよなぁ…。
- 作者: 矢直ちなみ
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2008/05/07
- メディア: 単行本
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