まんがタウン2012年1月号 雑感あれこれ

しましま日誌　（著：佐野妙）

「はい、てーいちー」
と、ごく当然ってなノリで小野田先生にだっこされつつ酒を呑む坂本先生のちびっこぶりが実に猫っぽいというかネコっぽいというか…なんて話は置いといて。
　
「前の先生」こと島野先生の前任だった前野先生についてのエピソードが語られていますが、真正面から生徒へ向き合おうとした熱意が報われることもないまま幼い悪意に潰されてしまった熱血教師の末路には胸が痛みますが、そんな彼の相談を聞き流した上に賭け麻雀でカモにしてしまう小野田先生の無自覚な恐ろしさに戦慄せずにはいられません。
　
そんな前野先生と似たような境遇にある島野先生ですが、自分への悪意に気付きすらしないお陰で元気なままだというのは幸運だったかもしれませんね。
そういや『鈍感力』なんて本が以前に流行ったっけか。