まんがタイムスペシャル2011年10月号 雑感あれこれ

少女カフェ　（著：板倉梓）

男やもめな一郎お父さんの愛に包まれて、すくすく育った双子の愛娘みおちゃん＆つくしちゃんですが…子供はいつか親の元から離れていくものです。
「初めてだね、２人でお泊り行くの！」「ワクワクするなー」
「メソメソするなー」
　
亡き奥さんの親友にして双子とも仲良し、そんな葉月さん家でのお泊り会ですら取り乱しちゃう一郎さん。
…しかし、葉月さんと手に手をとって歩く幸せそうな娘たちの後姿を目の当たりにして流したお父さんの涙は、娘恋しさだけのものではないのかも。
　
「お、いいわよ。遊びにおいでよ。今ね、ありえないほど片付いてるの!!」「ありえないの？」
色々とメランコリックな一郎さんとは対照的に、双子をもてなす葉月さんは清々しいほどの男らしさ。
　
「一応心を込めて野菜を炒めたからさ!!」と必死な葉月さんへツッコミも入れずに晩ご飯のインスタントラーメンをすするあたりはホントよく出来たお子さんたちではありますが、
「…葉月さん…ちょっとお母さんみたい」
「でもお母さんは胸小さい」「うん、葉月さんは大きすぎ」
「すみません」
思わぬ所でダメ出しがきました。大は小を兼ねませんか…。
　
なんだかんだですっかり双子にペースを握られてしまったお泊り会でしたけど、普通ならフラグがいくつ立ってもおかしくなさそうな一郎さんと葉月さんの関係がピクリとも動かなかったこと、そしてそれが不自然に見えないことは逆にすごい事かもしれません。
　
…いいか悪いかは置いといて。