まんがタイム2011年8月号 雑感あれこれ

わかば先輩未満　（著：佐野妙）

配属されたてな黒崎さんの指導係な若葉さん、だけど当の本人も口さがない先輩から日々突っ込みを受けまくる若葉マークな立場だったりするという、中小お菓子会社を舞台にした、アットホームでありつつ甘いだけじゃないＯＬ奮闘記。
同作者の『森田さん』とかと較べると地味な印象がありますが、その分地に足の着いた感があったり。
　
「あ、私達だけで大丈…「了解っ」（もがっ）」
「何で…」「バカだな、あぁやって頑張ろうとしてる人にな、あなたがいなくても大丈夫なんて言ったら心が折れるだろ」
必要以上に頑張りすぎるワケありママさんＯＬな黒田さんに対しては、気をかけないということが逆に相手を思いやることとなるってのが大人の優しさだったりするわけで。
　
とは言え、「私ね、「すみません」より「ありがとう」って言ってもらったほうがいいなぁ」「……」
そんな子供っぽくもひたむきな言葉こそが相手の心へ届くのも事実。
「すみま…（はっ）　センキュー」「あははは、すみまセンキューって――」
お互いの気遣いが錯綜した末にこっ恥ずかしい思いをするハメになった黒田さんですが、皆に溶け込むためと思えばこれくらいの汗と恥をかくだけの価値は十分にあったようですね。