シューティングゲームサイド VOL.02 雑感あれこれ
残機0!! 逆境を駆け抜ける孤高のシューティングゲーム専門誌
必死すぎるキャッチコピーに思わず苦笑いが漏れますが、これって自虐ネタを好むシューティングオタへのアピール?
…じゃなくて天然でやってるんだろうなー、どうせ。
グラディウスの軌跡
グラディウスの巻頭特集なら前もやってるのに…と思ったものの、実は初代『グラディウス』のパッケージイラストが表紙を飾った「グラディウスの宇宙」は今から4年前に発行された本誌の前身、ゲームサイド2007年12月号での特集だったりして。
そして今回の表紙はみんな大好き『グラディウスII』。よく見ると元のイラストを90度回転させているのですが、それでも一枚絵として映えるのが面白く、かつ見事ですね。
特集の内容自体は手堅く丁寧なシリーズ紹介といった趣きです。
ドでかい看板を背負った重みに押し潰された印象のある『沙羅曼蛇2』をマニアよりも初心者へ向けた作品として再評価したりと、不遇な作品へ追い討ちをかけるヒマがあるなら埋もれた魅力を掘り起こす、という本誌のスタンスが色濃く感じられる特集でありました。
ZUNTATAメンバーインタビュー
かかった曲が収録されたCDがamazonで飛ぶように売れていく様から「ジャパネットZUNTATA」の異名をとったUSTREAM番組『ZUNTATA NIGHT 3』が好況を博した記憶も冷めやらぬなか、新旧タイトー作品のサントラが本誌と同時期にリリースされるという絶好のタイミングで行われたインタビューとなりました。
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シューティング考現学
シューティング…というよりゲーム市場全体の栄枯盛衰を分析した考察記事。
有象無象の経済アナリスト様が外野からあれこれ言ってるだけだったら右から左に流して終了なんですが、当記事を手がけた市川幹人氏の経歴はX68kやMDの全盛期から今に至るまで作り手として関わってきた筋金入りのゲーム業界通だそうで、シューティングを中心としたアーケードゲーム業界の衰退についての指摘は、ぐぅの音も出ないほどに的確です。
今回はシューティング業界が直面している逆風に寄った考察になっていますが、次回はもっと前向きな話題になる様子。
…そもそもこの記事は一般ユーザーよりもゲーム業界人向けという印象を強く感じますが、本誌の発刊に際してネット上でゲーム業界人たちがビビットに反応していた様子を見る限りだと、狙いとしては十分に”アリ”かもしれません。
同人シューティングゲームサイド 2011 SPRING
前号では同人シューティング界隈の人たちが世間話をしていただけという、不完全燃焼にも程がある有様だった同人シューティング記事でしたが、今回は読者コーナーで「雑誌内雑誌」と言わしめるほどの密度で攻めてきました。
ゲームはもちろんクリエイターとサントラもページが許す限り紹介するという、いい意味で欲張った誌面構成に、荒ぶってた頃のゲームサイドやユーゲーの熱意を感じてしまったのは気のせいではないはずです。
個人的に魅力的だったのは大破壊系弾幕シューティングながらも製作者インタビューで初心者への心遣いが感じられた『クリムゾンクローバー』でした。
ケイブのぶっ壊しジャラジャラなゲーム性に心酔しながらも技術が伴わないヘタレシューターでも楽しめることを期待しつつ、同人ゲームに強い店を散策してみたくなりました。