まんがくらぶオリジナル2011年8月号 雑感あれこれ

不思議の港のアリス　（著：奈々巻かなこ）

時は明治、所は横浜。
金髪碧眼の英国人少女アリスは好奇心旺盛…なのが災いして、エキゾチックな異国で姉とはぐれて途方に暮れる羽目になったところをガイド兼通訳のセイさん＆タマ吉に運良く拾われたりと、アリスの日本での生活は初日から波乱万丈でありました。
　
一見お人形みたいなルックスのアリスですが、見知らぬおじさんたちからご飯をご馳走されたり、困ったときには通りすがった人へ声をかける前に石を投げつける図太さを見るに一筋縄ではいかなそうな様子。
見知らぬ国で一人きり…という悲壮感とは縁のないアリスが明治29年の横浜でどのように過ごすのか、物語の着地点が明らかでないだけに楽しみですね。