まんがライフセレクション フリテンくん増刊号 雑感あれこれ
フリテンくん （著：植田まさし）
いつもはサッと流し読みしてしまいますが、120pをまとめて読んでみるとキャラに頼らない予備知識不要なネタの安定したクオリティに、植田先生が未だに一線級の４コマ作家である所以を改めて思い知らされますね。
これからも流行り廃りと関係なく、生涯現役でいてもらいたいものです。
SPトリビュート［フリテンくん］
総勢12作家が筆を振るって『フリテンくん』を調理する定番企画。
自分”で”『フリテンくん』を描く人もいれば、自分”の”『フリテンくん』を描いちゃう人もいたり、各人各様なスタイルを読み比べるだけでも一読の価値がありますね。
原作へのリスペクトぶりでいえば、私屋カヲル先生が頭ひとつ抜けてますね。
植田作品について熱弁を振るう一本目で、ページを私物化しつつもネタとして成り立たせる手並みは実に巧妙。これを読むと４コマ誌では最近ご無沙汰なのはやはり惜しく思えます。
フリテンくんを会社の妖精にしてしまった秋月りす先生の大胆アレンジは、ゆるゆるながら妙にシニカルという秋月先生の持ち味が大いに感じられる逸品。
フリテン君フェアリーが語る「いい会社の条件」でフリテンくんらしさを感じるネタで締めるバランス感覚は流石ですね。
