まんがタイムスペシャル2011年6月号 雑感あれこれ
『恋愛ラボ』(著:宮原るり)
秀才の頭脳でも捌ききれないヤキモキに翻弄される天然コンビなマキ&ヤン、なまじ幼なじみなだけに今一歩が踏み込めなくて衝突気味なリコ&ナギ。
似た者同士でいい具合に煮詰まっているようです。
マトモに会話が成立しないマキ&ヤン組の錯綜ぶりと、一見気軽に話せているようですれ違いまくるリコ&ナギ組のビミョーな距離感が対照的なようで似ているあたりは野次馬的に見応え満点ですね
これだけで終わるとメンドくさい話になっちゃいますが、乙女心をかき乱す輩へ渾身のハリセンアタックを使わざるを得ないマキと、夏の一大イベントを前に誰かを想定して浮かれる自分へツッコミを入れざるを得ないリコのテンパリ具合で程よくオチる匙加減は相変わらず絶妙ですね。
『早乙女寮別館ものがたり』(著:小谷あたる)
今回は小犬系お手伝いさん・ちかちゃんの昔語り。
仕えていた奥様のお気に入りだったお陰で家事だけでなく英会話スキルも身に付けた…といえば聞こえがいいですが、出る杭は打たれるとばかりに孤立して思い詰めた末にお屋敷から家出したりと、本物メイドも楽な稼業じゃないようですね。
「誰にも相談できなかった」ってくらいだから、奥様との関係も信頼のおけるものじゃなかったんだろうなぁ…。
当てもなく飛び出した先で出会ったのが理事長こと遊び人のモモさんだったのは、不遇のちかちゃんにとっては人生の転機になったようですね。
会ったばかりの迷い犬みたいな女の子を疑いも哀れみもせずに雇うモモさんの懐の深さを見れば、ちかちゃんだってホレずにいられませんよね。
紆余曲折あって充実した職場を手にしたちかちゃん。けどお出かけしてた皆さんからのお土産にイイ笑顔してる姿は留守番してたワンコにしか見えない…ってのは言わない方がいいんだろうなぁ。