さるたに秘密メモ@はてなブログ

不定期更新。ゲームとか4コマ漫画などなど。

まんがライフオリジナル2011年5月号 雑感あれこれ

リコーダーとランドセル』(著:東屋めめ

見た目は大人、頭脳は子供。小学5年生ならではの能天気さと長身美形なルックスが色んな意味で罪作りなあつし君は、今日も今日とて女子高生を惑わすわ警察のお世話になるわとやりたい放題。
…見た目も年齢相応がないせいで自分も周囲も散々苦労させられるあつし君ではありますが、その騒動があくまでお気楽コントの枠に収まってしまうのは彼の幼さが幸いしているのかも。
 
そんなでっかい弟に社会的にも身体的にも振り回されるロリっ娘高校生のあつみちゃん。
「小学5年です」
「ねーちゃん…」「「私が」とは言ってない」

一見苦労させられっぱなしなようでも自分や弟の特徴をちゃっかり活かす大人の余裕とズルさも持ち合わせているという、あつし君とは正反対のギャップが彼女の魅力。
 
『くらオリ』でのテンションそのままに『ライオリ』へ登場した本作ですけど、姉弟揃って主役な本作だけあって2誌連載ならではの差別化とかはあるんでしょうかね。
 

『野村24時』(著:板倉梓

「そんなの…困るわ…」「考えただけで恥ずかしい…」「でも野村さんさえイヤじゃなければ、あたしはヘーキだよ」
困り顔の美人三姉妹と家族会議に付き合わされる独身男35歳。
 
借金をキッカケにいい歳こいて居候生活を余儀なくされる野村さんの魅力的かつ面倒くさい境遇が端的に現れた今回のエピソードは、公的なつながりがカケラもない女児の父兄参観に付き合わされるという、一歩間違えば人生が終了してしまうヘヴィなミッション。
…こうして見ると、ビンボな独身中年男ってのは社会の最下層であることを思い知らされますね。
 
そんな気苦労だらけで挑んだ父兄参観ではありましたが、担任である鶴岡先生のアバンギャルドで豪快なノリに救われて無事に終了。
とはいえこの裏表がなさすぎるアグレッシブな先生も結構なトラブルメーカー的資質をお持ちなようで、野村さんの苦労が増える一方な状況にニヤニヤ混じりの同情が止みませんね。