まんがタウン2011年5月号 雑感あれこれ
『しましま日誌』(著:佐野妙)
離島の進学校なんていう特殊な環境じゃ人間関係も一筋縄ではいかないわけで、先任教師とのコミュニケーション不和に生徒同士の派閥争いと、新米教師の島野先生の胃痛は当分落ち着きません。
…その割に読んでてギスギスした印象を受けないのは、往診という名の茶飲み話を楽しむ保健教師や水廻りのトラブルに奔走する保健衛生委員といったアバウトな空気があるからでしょうか。
閉じた世界で互いにギスギスとせめぎ合う一方で、狭くてヒマな田舎暮らしの呑気さが漂う小さな世界の二面性。
このややこしくも魅力的な環境で右往左往する島野先生のドラマは始まったばかりですが、良くも悪くも驚くネタには事欠かないようです。
『光の大社員』(著:O YSTER)
相変わらず面白いけど空気を読まない新製品を繰り出す宮代主任が、いつの間にやら結婚されていたようですね。
キャラクターに大きな変化があまり起きない本作にとっては貴重なイベントといえるでしょう!
…と言いたいところですが、当人の様子を見るとそれほどの事態ではなさそうですね。
「すずな君に密書を奪われた!! 私の大事な、密書型USBメモリをッ!!」
それはすずなさんじゃなくても欲しい!
そしてくノ一や女スパイの定番「重要な品を胸の谷間にはさむ」ミッションに身体的理由で失敗してしまうすずなさん!!
たった2篇のネタではありますが、どちらも男の子ゴコロを絶妙かつ多彩に刺激してくれますな!