さるたに秘密メモ@はてなブログ

不定期更新。ゲームとか4コマ漫画などなど。

まんがタイムスペシャル2011年4月号&5月号 雑感あれこれ




 


 

恋愛ラボ』(著:宮原るり

「<前回までのあらすじ> パジャマに着替えてパジャマパーティーはーじまーるよ――」
水嶋先輩、解説ご苦労様です。
 
そんなわけで女子中学生たちによる深夜の語らいも、マキにかかればたちまち残念空間へと早変り。(妄想)恋バナだったはずが、気が付きゃ肝試し的なドキドキで大いに盛り上がってしまってます。
 
「お前の妄想にはやっぱリアリティーがねーな」
「じゃ、凪野くんを好きになります」

ヤブをつついて変なフラグを立てるわ、マキお得意のお勉強術で精神をすり減らすわと、リコにとっては散々だったわけですが、マキにすら気取られるほどナギくんを意識しまくるラブでコメな状況で花火大会へと続いてしまうのは、野次馬的には申し分ない引きですね。
 

『パンむすめ』(著:樹るう

こぐまベーカリーのパン職人・なっちゃんの休日は、深夜から始まる――
 
4月号は朝早いのが一回りしてむしろ夜型なパン職人、なっちゃんの生い立ちに迫るドキュメンタリー巨編…ではありますが、回りまわって元気全開なちはるちゃんとの出会いエピソードでもありました。
今ほど職人気質をもたなかったなっちゃんと、情熱に技術が追いつかないちはるちゃん、互いの運命を変える出会いを果たした当時の二人からは、一味違った味わいが感じられますね。
 
そんな二人も現在ではプロのパン屋さん…とはいえ、ベテラン職人であるお祖父ちゃんから見ればまだまだ未熟ですが、
「ちはるよ、商売人はな、自分だけ儲けたらいかん!」
ちょっと調子に乗ったりしつつ偉大な先人に対しては何だかんだで素直なあたり、今後の成長に十分期待できそうですね。
 

『早乙女女子寮別館ものがたり』(著:小谷あたる

いじわるな継母? 百合の香り漂うお姉さま? 謎が謎を呼ぶ松子さんの家庭事情…その実態は妄想より奇なりといいますか、繊細な年頃の女の子には受け止めにくい複雑さでありました。
 
「人はみんな矛盾を抱えて生きていくものなのよ」
(この人が言うと説得力あるなぁ…)

 
悩める松子さんを慈母の暖かさで包み込むあきらさん(♂)をはじめ、この寮にいる人たちも色々と複雑というか面倒くさい事情を抱えていますけど。
 
そんな破天荒な恋もある一方、「単調な毎日にちょっとした心のときめき…これも立派な恋なのよ」
ささやかで心潤う恋を楽しむ人もいれば、自分でもダメなのがわかる残念な恋心を抱く人もいたりしますが、「恋といったらもっとこう、情熱的で、ドラマチックな…」なんて言ってる人に限って無自覚にドラマチックな展開に片足を踏み入れてたりして。