まんがくらぶオリジナル2011年4月号&5月号 雑感あれこれ
『うちの姉様』(著:野広実由)
気が付くと、彼女はいつもそこにいた。そして中1の秋…とうとう動き出したんだ。
”妄想”という名の恋が――
「だって…へいちゃんのこと、だーいすきだから(はぁと)」
「留学するの…今までありがとう、へいちゃんのこと、わすれない」「さよなら…」
「彼女は最初から最後まで、俺の心の中に棲んでいた…」
4月号の特別編『初恋』…なんだって妄想の中だけのキャラにこんだけ分厚いドラマがあるんだ!
『Good Morning ティーチャー』(著:重野なおき)
のほほんマイペースなヨーコ先生が主役な『くらオリ』掲載分は5月分をもって終了。
そんな節目のタイミングでアズマ先生の旧師でもある舞先生の一大発言!
「私があの二人をくっつけてやる!! 私はそのためにこの学校に来た気がするんだ!!」
…と意気込んだのはいいんですが、「……と思ったけど、やっぱりやめた」と、いきなり尻すぼみ気味。
「やっぱりヨーコちゃんのこと好きなのか?」
「もちろん!!」
「そうだよな…(チク)」「何だよ「チク」って!!」
ヨーコ先生にも教師としての立場にも誠実なアズマ先生にヤキモキしてしまう舞先生が実に切ないですね。
そんなビミョーな女心がアズマ先生だけでなく、当の本人にも理解できてないのは幸運なのか不運なのか。
『こうかふこうか』(著:佐藤両々)
「幸か不幸か、いつもこんななのに暢気だよな」
「”幸”です。私、不幸だなんて思った事、一度だってないですよ」
なんだかんだで幸せそうな慶喜ちゃんの結婚式にお呼ばれしつつ、式の主役置いてけぼりで各人各様に盛り上がってしまう幸花さんたち。
玉の輿などと浮かれる余裕もない三角関係に巻き込まれた鶴さんは置いといて、遂に勇気を振り絞って自分の意志を露にした幸花さん一世一代の告白は、無事…かはともかく報われたようでまずはめでたし。
というわけで無事完結しましたが、岩井さんと亀山さんが勢いで付き合い始めた(コミックスで言うと3巻)あたりから転がり続ける話を制御できていないような趣がありましたが、読んでてモヤモヤが止まなかった迷走ぶりを最終的にまとめあげて破綻することなく着地させたのは評価していいのではないかと思います。