さるたに秘密メモ@はてなブログ

不定期更新。ゲームとか4コマ漫画などなど。

まんがくらぶ2011年3月号&4月号 雑感あれこれ




 


 
どうでもいいけど、裏表紙の池田理代子プロダクションによる出会い系(?)サイト広告で噴いたのは私だけではありますまい。
 

『父とヒゲゴリラと私』(著:小池定路

「みちる、覚えてないか? ホラ、母さんの葬式の時にも会った…」
「ヒゲゴリラ?」「そう、ヒゲゴリラ」
「「そう」じゃねえ」

 
出会い頭にあんまりな言われようではありますが、奥さんを亡くした兄と在宅仕事の弟、そして生意気ざかりな兄の娘による凸凹三人生活は、多分当人たちが思っている以上に上手く廻っているみたいです。
 
本作の核となる見所は、父娘の生活に割り込む形となってしまったヒゲゴリラこと晃二さんと、そんな彼を受け入れられないようにみえて息はピッタリなみちるちゃんとの、つかず離れずな距離感でしょうね。
みちるちゃんの母親へ晃二さんが密かに片思いしていたということも考え合わせると、より味わい深いです。
 
とはいえ、難しいことを考えなくたって少しアンバランスながらも呑気なファミリーものとして楽しめるのが本作のいいところ。
3回ゲストといわず、このままゆるゆると続いてもらいたいですね。
 

ひよわーるど』(著:橘紫夕

体力以前にやる気がない、そんなもーりさんが人から羨ましがられる数少ない要素である長くて艶やかな髪が3月号の主要ネタでしたが、友達に引っ張られるのはともかく、うっかり電車の戸袋に巻き込まれて外に飛び出されちゃたまったもんじゃありませんね。
 
そして、永年のコンプレックスを半額&返金サービス付きの矯正パーマで克服した4月号でのなっちの浮かれっぷりは、本作には珍しく年頃の女の子らしくて微笑ましいですね。
…いつもは「女子高生」に対する幻想を打ち砕くようなネタばっかだし。
 

『うちは寿!』(著:小池恵子

3月号、参加する前はやる気なさげでも、いざ参加してしまえばちゃっかり盛り上がってしまうのはお子様の特権ですけど、祖母ちゃんの年季の入った図々しいミーハーさんぶりには及ばないのでした。
「あの振りはアイスダンス!!」「イケメンと踊る気満々だ!」「すっげぇその気だ!!」
そういや、祖母ちゃんお気に入りのサービス過剰なイケメンロシア美青年スケーターってこの人がモデルなんでしょうかね。
 
「寿さんて…寿 万里さんの妹!?」「はい」
4月号、姉妹揃って同じ先生に教わるのは感慨深いはずですが、その反応はどうもビミョー。 
「しんちゃん! どうして? こんなに好きなのに!」
「ごめんね寿さん、先生も…あなたのこと……もう…どうしたらいいのかわからない…」

 
…当時はしんちゃん先生をドキドキさせてた万里さんも、今ではすっかり分別を弁えた大人の女性になった…のはあくまで社会人としての話。当時から成長してない素の彼女を知ったら、しんちゃん先生はまた泣いちゃうんでしょうね…。