さるたに秘密メモ@はてなブログ

不定期更新。ゲームとか4コマ漫画などなど。

まんがホーム2011年1月号 雑感あれこれ

孔明のヨメ。』(著:杜康潤)

昔むかし、中国の荊州という所に一人の女の子がいました。
 
「くりっくりの赤茶けた髪に大きすぎる目」
…これでそばかすがあれば『赤毛のアン』そのものといった月英ちゃんは結婚よりも兵法を学ぶのに夢中なようですが、その理由が世の因習や政略結婚に釈然としない気持ちがあるからという、子供っぽいルックスとは裏腹に芯の通った考え方の持ち主なのがユニークですね。
 
歴史上ではかなりマイナーなキャラらしい月英ちゃん(Wikipedia:黄夫人)を主人公に抜擢した本作ですが、NHKの人形劇やカプコンの『天地II』でしか『三国志』を知らない私でも楽しめるかどうか、”ゆるほわな三国志”のお手並みに期待したいところです。
 

『あんよ』(著:秋吉由美子

猫はコタツでほっかほか♪ いつも呑気なアンちゃんは冬場の猫の本領発揮とばかりにコタツの周りを離れませんが、そんなアンちゃんの側を離れない廣澤家の人たちも負けず劣らずな呑気さです。
 
平凡な毎日がいつまでも続いていくと思っていたけど、いつの間にやらアンちゃん&茅ちゃん姉妹もすっかり大人になってたり、新しい家族ができたりと、平凡で平和な家族にも多彩なドラマがあったことに気付かされます。
そんなさりげなくもあったかい、文字通り猫中心な一家団欒の構図で大団円…はいいんですけど、またしても単行本化される気配がないってのはあまりに御無体な!
 
…とはいえ、4コマとしてのメリハリと好テンポなストーリー運び、嫌味のない絵柄とキャラクター作りが魅力の秋吉作品であっても、オタク的な意味でのメインストリームからは少々外れている点は否定できませんし、そうした層へアピールしにくい作品が単行本化されにくいのは今に始まった事じゃないので、残念ながら予想できた流れではあります。
 
そんな事情は分かっていても、不満が消えるわけじゃないですが。