まんがタウン2010年12月号 雑感あれこれ
『偽装男子』(著:東屋めめ)
気がつけば4コマ界隈でもすっかり定着してしまった「男の娘」ネタ。
本作もその一つではありますが、みずき君にとっての女装はあやかちゃんと付き合うための手段でしかないのがユニークなところです。
見た目上の百合っぽさと男女のイチャイチャ感を同時に楽しめるのが女の子&男の娘カップルの魅力ですが(あくまで私見)、そうした女装少年ラブコメとしての要素が、一貫してドタバタコメディを成立させるための動機付けとして描かれているのは、男の娘テーマの作品ではちょっと珍しいかもしれませんね。
『しましま日誌』(著:佐野妙)
小さな離島の学校へ赴任してきて早々、食糧難に遭難とサバイバルチックな洗礼を受けた新米教師の島野先生、ようやく初出勤となってもフレッシュさとは程遠い満身創痍な姿で周囲をドン引きさせたりして、相変わらず前途多難な感じです。
…というか仕事でもプライベートでも報われない苦労キャラという印象が早くも定着しているようなのは気のせい…じゃなさそうですね。
ところで新登場の幼女養護教諭・坂本先生の飛ばしっぷりはハンパないですね。
「こう見えてもすっごい大人なんだからね。
エロ本だってエロDVDだって堂々と買えるんだから!」
だの、椅子へよじ登る背中に漂うお子様オーラと患者の傷口を診察…というか鑑賞する目つきとのギャップなど、なかなか通好みなキャラとなっていて、今後の活躍が大いに期待されます。