さるたに秘密メモ@はてなブログ

不定期更新。ゲームとか4コマ漫画などなど。

シューティングゲームサイド VOL.01 雑感あれこれ

惜しまれつつも休刊したニッチ向けゲーム雑誌『ゲームサイド』が、よりコアな層を狙い撃ちにした『シューティングゲームサイド』として帰ってきました!
 
攻略よりもレビューやインタビューを主軸とした構成といい、よくGOサインが出たものだと言いたくなる雑誌ではありますが、その思い切った構成がかえって注目度を集めたようで、ゲームファンの間では発売前から話題になっていたみたいですね。
 
レビュー記事はページ数少なめで多くのタイトルを紹介、インタビュー記事はボリューム多めという構成になっているので、どうもインタビュー記事が目立ってしまいます。
より多くのレビュー記事を載せようとした結果だと思われますが、インタビューに比べてレビューが少々薄味な印象を受けてしまったので、この辺のバランスがVOL.02で改善される事を期待したいですね。
 
以下は無闇と長くなったので折りたたみ。
 

ダライアスバースト アナザークロニクル

公式サイト> http://darius.jp/dbac/index.html
 
シューティング需要が冷え込んで久しいアーケード業界では、HD画質で作るだけでオペレーターから敬遠されるという話すらあるという昨今、ハーフミラーによる2画面&ボディソニックを搭載した専用筐体で世に打って出た漢気あふれる本作。
 
ゲーム本編は小粒ながらも本格派な作りで口うるさいマニアを唸らせたPSP版が多人数プレイ向けにアレンジされた上でボリュームアップされるということで、期待しても間違いはなさそうですが、引っ込み思案なぼっちシューターが割を食うことのないバランスなのかという点だけがちょっぴり気にかかったり。
 
何だかんだ言っても、発売されるというだけでワクワクするアーケードシューティングがあるという時点で幸せだと思います。
 

スペースインベーダー インフィニティジー

公式サイト> http://dlgames.square-enix.com/siig/jp/index.html
 



 
本誌の記事を読んでからLIVEアーケード版をダウンロードしたんですが、個性派揃いなLIVEアーケードのシューティング作品においては、いい意味で普通のシューティングとして楽しめるのが最大の特徴かもしれません。
 
趣向を凝らしたボスキャラや多彩な装備、HDDに保存した音楽を元にステージが生成されるモード等々、テクノでソリッドな見た目や「進化」云々といった目立つ要素を抜きにしても、正統派の2Dシューティングとしてガッツリ楽しめます。
 

怒首領蜂大復活

公式サイト> http://www.cave.co.jp/gameonline/Xbox360/daifukkatu/
 




 
ここ最近、Xbox360iPhoneへアーケード作品を精力的に移植しているケイブですが、個人的に最も期待しているのが360版『大復活』です。
 
『大往生』ライクなハイパーアイテムにパワスタ&ボム?と画面を見るだけで妄想が止まらない「俺システム」(by.IKD)なアレンジA、プレイ内容次第でステージが変化するというアレンジBと、11月の発売日が待ちきれないのですが、正直こうしたアレンジモードについての詳細を本誌でもっと突っ込んで欲しかったと思うのは私だけではありますまい。
 

アストロトリッパー

公式サイト> http://www.spike.co.jp/psn0715/
 



 
任意左右スクロールという日本国内では廃れて久しいスタイルを海外メーカーが蘇らせた事に、喜ぶべきだか悔しがるべきかというアンビバレンツに苛まれつつも、面白いゲームが遊べりゃなんでもいいんじゃね? という結論に収まってみたり。
 
シューター人口が多いと思われるXboxLIVEアーケードで出した方が話題になったのでは…なんてグチはさておき、ここ数年来、低価格のダウンロードタイトルで海外発のシューティング作品の存在感が高まってきたように思えます。
 
海外作品に刺激を受けた国内メーカーが新作をリリースして、そうした作品をリスペクトした海外作品が…という好循環が生まれてくれれば理想的なのですが…。
 

ハドソンシューティングキャラバン戦士の記憶

ファミコン小僧たちの夏祭り、シューティングキャラバンに採用された作品を紹介していますが、7作品というのは多いのか少ないのかちょっと微妙なエントリー数に思えるのは気のせいでしょうか。
 
個人的にはPCエンジンの隠れた名作『スターパロジャー』が紹介されていないのが寂しいですが、キャラバンに採用されていないだけに仕方ないですね。
 
そしてゲームサイド読者にはすっかりお馴染みの高橋名人インタビュー。
 
常にユーザーを楽しませる事を考えている姿勢は評価しているのですが、
「何というか、ジャンルをわけてほしいのよ。「シューティングゲーム」と「避けゲー」を。」
といった発言に見られる弾幕シューティングへの偏見は捨ててもらえないかと、『スターソルジャー』に切り捨てられながらも『怒首領蜂』は大好きな私は思うのです。
 

ライジング/エイティング STGの軌跡

コンパイル在籍時代は『武者アレスタ』『スプリガン』で業務用に負けない家庭用機の底力を見せつけ、アーケードへ進出してからは『魔法大作戦』『バトルガレッガ』『蒼穹紅蓮隊』でマニアを唸らせた外山氏と、存在感抜群の世界観を支えたデザイナーの横尾氏へのインタビュー記事。
 
インタビューにおける言葉の端々から感じられるのは、同じシューティング業界で活躍するライバルたちと切磋琢磨しながらも、自分たちの好きなものを無節操にユーザーへぶつけていくエンターテイメント精神があふれた職人魂。
 
好きなものを作りつつもユーザーを楽しませる事を忘れないサービス精神こそが、ライジング作品の一本筋が通った作風を支えた秘訣なんでしょうね。
 

光と音の星空をサイケデリックに駆ける偶蹄目神話 Space Giraffe

公式サイト(XboxLIVEアーケード)>http://marketplace.xbox.com/ja-JP/Product/Space-Giraffe/66acd000-77fe-1000-9115-d8025841080c
 



 
「キリンの真髄を学びましょう!」
「ジラファンタスティックな100ものレベル」
「素晴らしいキリンっぷりを誇示できる実績」

などなど、素薔薇しすぎて脳髄がこそばゆくなる言語センスと、必要以上にビカビカした画面が色んな意味で眩しすぎる本作。
…実は以前に体験版をプレイしたことはあるのですが、プレイしてても自分が何やってんだかよくわかんなくて放り投げてしまいました。
 
見た目も中身もアクが強すぎて、一部のコアなファンから評価されるだけに留まっている本作の記事を書いているのが誰かと思えば”Text=並木学ベイシスケイプ)”…さんたるるさん何やってんの!
 

同人シューティング座談会

正直言って、今回一番期待はずれだった特集です。
 
同人シューティングに馴染みのない私にとってはインタビューよりも作品のレビュー記事の方がありがたかったのですが、シューティング好きな作り手の生の声が聞ける事を期待して読んでみたら、『東方』の凄さを褒め称えたり、オマージュを好きに作れるのが同人の長所みたいな事を言ってたり…。
 
そんな話を聞きたいんじゃないんだよ!
好きが高じてシューティングを作ってるんだったら「こんなゲームが作りたい」みたいなパッションを感じる話を聞きたいんだよ!
大体、既存作品のオマージュなら商業でも散々やってるんだよ!
 
…ぜひとも次回に期待したいところです。