まんがタイムスペシャル2010年10月号 雑感あれこれ

『恋愛ラボ』（著：宮原るり）

『ホーム』との２誌連載から『スペシャル』一本の看板作品としてリニューアルした本作。
表紙巻頭就任記念と題したプレゼント企画の他にも『ホーム』で特別編の連続掲載、単行本５巻が11月発売予定と、宮原先生のハードスケジュールは相変わらずみたいですね。
　
それはさておき、夏休みに突入してもマキの恋愛探究心は相変わらずフルスロットル。手作りのアンティークな檻に大コーフンなエノ＆スズも加わって、ツッコミ要員のリコ＆サヨにも手に負えない惨状ですが、マキの天敵であるヤン君のお陰でどうにか収束したようです。不本意極まりないだろうけど、ありがとうヤン君。
　
しかしヤン君絡みの恥ずかしい記憶に悶絶したり、無造作なセクシーポーズで女子のハートをも刺激したりと、今回は何だかマキ無双と言うべき活躍ぶりですが、見せ場という点ではリコも負けてはいません。
…見せ場というより見られ場な上、本人は無自覚なあたりはナギ君でなくても気が気じゃありませんが、出歯亀どもから守ってあげたご褒美が顔面パンチじゃ、あまりにも報われません。
　
だけどリコに格好悪いところを見せる度に男を上げてるのがナギ君の魅力。何だかんだでナギ君とケンカしてる時こそリコの女の子らしさが発揮されてる事を考えると、彼の活躍には今後も期待したいですね。
　

『ベツ×バラ』（著：曙はる）

オッさん＆オバちゃんだらけなアマイ企画の社員温泉旅行において、キーパーソンというべき妙齢の女性陣は「ここにお湯…」「たまるわね」と、温泉における互いの観賞ポイントを早くもチェックする周到さを見せてくれます。
　
そして腕につたう溶けたアイスを舐めとるたまきさんの艶姿などなど、何気ない光景に潜んだセクシーショットを発掘する手腕は見事としか言いようがございません。
　
端から見れば恋人同士にしか見えない、たまきさん＆ハラダくんのビミョーな距離感のラブコメ…というのが本命ながらも、繊細かつ絶妙な微エロ描写を見るにつけ、４コマ業界でも屈指のフェティッシュ漫画と呼んでも差し支えないと思われますです。