まんがタイムファミリー2010年10月号 雑感あれこれ

『ぽちゃぽちゃ水泳部』（著：遠山えま）

スクール水着の女子高生が巻頭カラーで登場！　…とくれば男子の煩悩直撃なハズなんですが、コブタ風味で健康的なカツ代ちゃんの水着姿はセクシーというよりなごみ系なあたりは却って表紙にピッタリかも。
表紙＆巻頭記念としてキャンペーン(http://www.manga-time.com/campaign/present_1008_family/index.html)が行われたりと、新たな看板作品へのプッシュぶりには並々ならぬ勢いを感じますね。
　
それはさておき、ビート板なしだと泳げない代わりにバタ足で部長を抜き去る爆発的な脚力を発揮したカツ代ちゃんも凄いですけど、ド素人の才能に嫉妬することもなく素直に褒め称える先輩二人の度量も大したものですね。
「部長の！　部長の私が最初に食べるの！」…食べ物とイベントに関しては譲れないものがあるようですが。
　
しかし勢いで水泳部へ入部させられたり、生活苦に追われた過去があったりと、ほんわかしてるようで意外に苦労人なカツ代ちゃんではありますが…。
「こんなにほめられたの、初めてだよ」とはしゃぐカツ代ちゃんの笑顔が眩しすぎて愛しくて、困ってしまいます。
　

『100点満点店長さん』（著:中島直美）

去年『不敵なおくさま』で登場した中島奈緒美先生が新作＆新ペンネームで再登場。
　
素直でマジメな100円ショップの女店長さんを中心にした正統派コメディーは確かに面白いんですが、『不敵なおくさま』にあった”黒さ”を期待してしまうと少々拍子抜けな感じは否めません。
ネタの構成は巧いですし、絵柄も決してヘタではないんですが、今流行りのノリに即しているかというと…。
　
面白い漫画ではあっても美少女アニメ的な要素が薄いと、それだけで評価が低くなってしまう現状への歯がゆさを感じずにはいられませんが、マイペースでやっていけるほど、昨今の漫画業界は甘くないという一例かも…と考えると、あちこちへの同情や共感や鬱屈やらで暴発しそうになっちゃいます。