まんがくらぶ2010年9月号 雑感あれこれ

『ゆあまいん』（著：むんこ）

『まい・ホーム』最終巻のオマケ漫画と同じ時間軸で繰り広げられる、「幼なじみ」という微妙な距離感に戸惑う二人のこっぱずかしい程に熟成された初恋物語。
　
「デートとか言うな！　恥ずかしいだろ！」「…じゃ」「デートです。デートしてください」
「…いいよ。アイツの為に化粧とか、なんかシャクだし」「本当に彼氏かよ？」
　
観覧車での「コツン…」といい、読者がいたまれなくなるほどにラブく仕上がっているのは単発の読み切りだからこそでしょうね。まさかの連載化というサプライズでもない限り、スクラップしておいた方がよさそうです。
　

『森田さんは無口』（著：佐野妙）

口下手な森田さんが無口なのはいつもの事ですが、今回は伯父さんからのプレッシャーを受けたお父さんも少々口数が少ないようで。
　
姪と妹への愛情と反比例した敵意をお父さんへ浴びせまくっていますけど、ストレートな家族愛は案外お父さんに似たところがあるのかも。
…やたらと女性にモテるらしいところも共通しているようですが。
　
そして言葉抜きでも気持ちを伝えられるのは森田母娘の共通点ですけど、人生経験…というかお母様みたいな夫婦生活に裏打ちされた余裕はさすがに身に付いていないようですね。
　
いつか森田さんも、こんな笑顔を浮かべられるようになるんでしょうか。