まんがライフオリジナル2011年3月号&4月号 雑感あれこれ
『ばつ×いち』(著:おーはしるい)
学生時代でお世話になった先生には良し悪しを問わず独特の感情を抱いてしまうものですが、3月号で登場した鬼山…もとい奥山先生に対するマスターの気持ちは色んな意味で複雑だったようで。
そんな面倒くさい気持ちを4月号まで引きずった挙げ句に由依ちゃんと痴話ゲンカした挙げ句、
「な…何で怒ったの?」
「――わからないから、育志はダメなのよ!」「わからないから、只元はモテないんだ!!」
庇ってもらう余地もないほどフルボッコにされちゃうわけですが、自分の事も由依ちゃんの気持ちも分からないなりに誠意を尽くす素直さがマスターのいいところ。
「だって絶対わかってないでしょ。由依ちゃんが怒った本当の理由」
「多分由依ちゃんもね…。でも、わからなくてよかったね」
「…何言ってるのかわからない」
傍観者を気取ってる綾乃さんも自覚してるかはともかく、色々と面倒くさい気持ちを抱えてるようで…。
『エデンの東北』(著:深谷かほる)
3月号、4月号と、ちっこくて地味めな山木さんがメインになってますが、ごくフツーな女子の当たり前な日常をきっちり面白く描いてしまうのが実に絶妙ですね。
「タマは言うこときかねから〜」
山木さん
普通だと出来すぎたイケメンは嫌われそうなものですが、見事なまでに嫌味のない織田くんの史上稀に見る「いい奴」っぷりは男として、いや人として分析した上で見習いたいものです。
…というか、気がつけば織田くんが主役のコミックスも出るようで。
- 作者: 深谷 かほる
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2011/04/19
- メディア: コミック
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『ご契約ください!』(著:東屋めめ)
「吉田は営業だぞ! そんなの…
可愛くて明るくて気が利いて仕事が出来ていつも笑顔で俺にやさしくてかまい倒してくれるけど、
「営業だから会ってくれてたの忘れてました」
楽しいのは仕事じゃなくて 大好きなのは営業じゃなくて
遂に…というより、ようやく互いの気持ちが仕事上の付き合いじゃ収まらないことに気付いた松野社長と吉田さんでしたが、堅牢さより怪しさが先に立つ吉田さんの会社におけるセキュリティや、無節操きわまるセールスレディ・黒田さんのお陰でこっ恥ずかしいラブコメ要素がうまく中和されてるのが絶妙ですね。
とはいえ、「じゃあご契約印を」と、見てる方が恥ずかしいラブラブっぷりで締める本作のバランス感覚は色々と絶妙なのかも。