さるたに秘密メモ@はてなブログ

不定期更新。ゲームとか4コマ漫画などなど。

天津向の4コマトーク Vol.10 雑感あれこれ

去る3/22に阿佐ヶ谷ロフトで開催された『天津向の4コマトーク Vol.10』へ行ってきました!

第10回記念ということで密度が濃そうな今回のイベント、前回リクエストした弓長九天先生がゲスト出演するとあっては言い出しっぺとして見届けずにはいられません!
 
…って感じで大阪からはるばる乗り込んだ今回のトークイベントは、予想以上のボリュームと相成りました。
 

小坂俊史になれません

『2コマ堂公開審査』は選者の小坂俊史先生だけでなく『まんがくらぶ』担当編集のA田さんもステージへ上がる、まさに今回のメインイベントと言うべきガチっぷり。
 
作品の選評は天津向氏も含めた来場者からの投稿も含まれているだけに大盛り上がり。…つーか”「みずしな孝之じゃないよ」さん”を始め、会場へ訪れていた本職の4コマ作家さんたちの投稿もフツーに混じってるってどんだけ難関なんだか。
結果発表は非常に盛り上がったんですが、この模様は4月発売分の『まんがくらぶ』で小坂先生のルポ漫画と共に発表されるそうなので、ネタばれを防ぐためにもここでは結果を伏せておきますね。
 
限定メニューは小坂先生直筆イラストはがき付きの「ノットティーチャー」。

…いや、転売なんてしませんよ!?
 

九天ちゃんクライシス

普段のシュールな作風に雑誌・コミックスでのコメントやエッセイ漫画での無軌道なノリなど、前回のイベントでリクエストしただけに弓長九天先生のトークには色々期待してたのですが、実際に壇上で話し始めたが最後、カオス極まる弓長ワールドに会場全体が終始翻弄されることとなりました。
 
「向さんが出てきた時、凄い人が出てきたと驚きました。オタク芸人という凄いことを売りにしてますね」なんて向氏を褒めちぎっといて、「えっ?(天津木村氏と)コンビだったんですか!?」なんて言っちゃうのは序の口。
 
スイーツの話から爆発物取り扱いの話になったり、弓長先生の二次元のキャラを実体化させるというネタに食いついてきたという某有名漫画家の名前を聞いて「…嘘でしょ!?」と爆笑しつつ驚愕した向氏へ間髪入れず「嘘です!」なんて返すなど、誰も先を読めないというか、何一つ信じられないけどスルーできない怒涛のトーク力は、話芸で食ってる向氏も押され気味になる有様です。
 
散々盛り上がったトークの中で信用できそうだったのは、おーはしるい先生に「エロ漫画描いてる人」と編集者へ紹介されたという漫画家になった馴れ初めや、『江戸川スイートエージェンシー』で瞳さんの髪型が変わったのは単なる気紛れであってテコ入れなどの意図はないという会場からの質問へ答えた件くらいでしょうか。
 
「4コマ一本描くのに10時間はかかる」とか言っといて、”さゆリンのキャラで””ケンカ”というテーマで出題された4コマを小一時間で勢い余って2本も描いちゃうし。
 
限定メニューは名刺付きの「キューティーベアー」。弓長先生はクリームがヒゲに付いちゃって飲むのに難儀してたようですけどw

描き下ろしとはいえ同じ絵柄のものがいくつかあったようですが、普通に考えたら全部違う絵柄で描いちゃう他の作家さんが無茶すぎなんですけどね。
 

ユウキ@ラバトリー

第8回でのリクエストに応える形で登場した施川ユウキ先生。結果的には第1回のゲストが記念すべき第10回で再登場するという絶妙な演出になったようですね。
 
Twitterでは向氏とすれ違い気味な施川先生でしたが、大喜利になると途端に溌剌としだした様子。
漫画家大喜利やネットで見られる大喜利も一人で楽しんでいるという施川先生、ジブリが暴走した作品タイトルや力士が落としたノートの中身といったお題への切れ味抜群な返しは、お笑い芸人である向氏も嫉妬する高クオリティで会場も大ウケ。Q:一番狂った迷信は? A:集英社の前で焼身自殺するとH&Hが再開される
…なんでこんな答えが一瞬で出てくるんだYO!
  
限定メニューは表にお題、裏に答えが書かれた大喜利カード付きの「トゥエルブボーンボーイ」。
同じお題でも答えが違ったりと凝った出来だったようですが、こちらは残念ながら入手できませんでした。
 

そこぬけRYORYO

前回ゲストの師走冬子先生と向氏がやった「絵しりとり」を自分もやってみたい!という佐藤両々先生と、せっかくだからと参加した小坂俊史先生、前回の「ルーベンス」トラウマを払拭したい向氏という面々による三つ巴の戦い(?)が繰り広げられたのですが…とにかく小坂先生の回答が難易度高すぎる!
 
・一巡目:[向]うなぎ⇒[小坂]金魚?(正解は”魚類”)⇒[両々]夜道
・二巡目:[向]ちくわ⇒[小坂]どてら?(正解は”綿入れ”)⇒[両々]テディベア?(正解は”クマゴロー”)
 
終始この調子で一向に三人の歯車は噛み合いません。両々先生はわざわざこの為に川西から出てきたそうやのに…。
そんな悪戦苦闘の末、オーラスの回では[向]クリ⇒[小坂]リンゴ⇒[両々]ゴマ…と、絶対に間違えないことだけを考えたテーマでどうにかコンプリートに成功。
 
しかしプロ意識が収まらなかったらしい両々先生、この絵しりとりに使ったスケッチブックが会場へプレゼントされると聞くなり慌ててゴマの横にイラスト(ゴマ油の瓶w)を描き加えていた姿に思わず涙を誘われましたw
 
どうせなら矢印と一緒に「ここにいる」とか描いた方が元C社の人らしいのに…と思ったのは置いといて。
 
限定メニューはカクテルではなく、お茶とドラ焼き(文明堂の桜三笠山)のセット「ほっとふーふー」。

お菓子が入った箱に描かれた直筆イラストは、モノが和菓子だけに『わさんぼん』のキャラで統一されていたみたいですね。
 

戦い終わって〜神々の黄昏〜

第10回記念と銘打っただけあるゲストとトークで盛り上がりまくった今回のイベントでしたが、その分だけ休憩時間も切り詰めまくり、終わった頃には参加者の時間もスタミナも目一杯使い切った感がありました。
 
私自身、会場にいた4コマクラスタの方々と接触するという目的はかろうじて果たせたものの、終電の時間やら何やらに追われて今回の感想を語らうなどの交流については消化不良という結果となりましたが、これだけのゲスト出演者を招いたイベントの密度を考えると、こうした余裕の無さも止むを得えませんね。
 
そして今回の目玉と言える、総勢60名のゲストによるお祝い4コマ漫画をまとめた向氏のコピー本は、手作り感漂う表紙とは裏腹にちゃんと製本して書店に置けば4コマファンがもれなく食いつく程の出来栄え。

 
何だかんだ言って今ひとつマイナー感が拭えない4コマ漫画というジャンルにおいて、こうしてファンが一堂に会するイベントを主催してくれる向氏には感謝しきりです。
 
第11回は5/29予定だそうで。
…できれば参加したいけど、今回時間の都合をつける際に難儀したんで運次第だな〜。