4コマオブザイヤー2022に投票しました
4コマオタクにとって毎年恒例のイベントとなった4コマオブザイヤーは今回で7年目となりました。
※2023/1/2 リンク先修正
今年も4コマ雑誌界隈での厳しいニュースが多かったのですが、その一方で作品自体が不作という印象は薄いんですよね。natalie.mu
雑誌媒体の縮小傾向自体は否めませんが、公式マンガWEBでの無料公開や電子書籍の新作セール&過去作復刊が一般化したことで、作品に触れるハードルがかつてないほど低くなっているのもまた事実。
そして紙では出なくても電子版のみで単行本化という作品もここ数年で増えてきました。
この現状を踏まえると「紙の書籍の単行本であること」っていう4コマオブザイヤーのノミネート条件はそろそろ撤廃してもいいと思うのですが…その辺はどうなるんでしょうね。
新刊部門
アンナ・コムネナ(1) 著:佐藤二葉
「この緋色の生まれのアンナは皇帝となる者
帝国のみならず世界の平和を実現する人間よ!」
自己”皇帝”感全開な皇女アンナの生き様を描いた一大叙事詩。シビアな政治劇にハラハラさせつつ新婚イチャラブ劇で心ニヨニヨさせてくれるバランスが何とも絶妙です。
雑兵めし物語(1) 著:重野なおき
「めしを食う」という言葉を食事に限らない人の生き様を描く切り口にすることで、今までの大河時代劇とは一味違う浅ましくも力強い庶民の日常ドラマに仕上げた重野先生の力量は実にお見事。
…それはともかく作兵衛はとっとと覚悟決めてつるさんを食(以下略)
毒を喰らわば皿までも?(1) 著:松阪
食いしんぼなポンコツ女中は命がけの毒見役に転属されたけど、今日もご飯がおいしいです!
呑気で気弱でむちむちな福さんが幕末の世知辛い政治劇に持ち前の食い気と純朴さで健気に立ち向かう姿は読者の腹を空かせ…もとい胸を打ちますね。
秘密のお姉さん養成ノート(1) 著:トフ子
性癖という言葉がフェチズムの代替語と化した昨今、本来の意味である生まれついた性分のあるがままにフェチを追求する蛍さんの生き様が眩しすぎる…!
迸る「好き」の念をページに練り込む作風は前作『さわらせてっ!あみかさん』を経て更に極まってますね。
生徒会にも穴はある!(1) 著:むちまろ
ツッコミ主人公の梅君を含めた登場キャラがことごとくボンクラ揃いで「バカな子ほどかわいい」を地で行く、ある意味正統派なお下品コメディ。
ベタですが、純情負けヒロイン系薄幸ムッツリな会長と小動物系薄幸無知シチュロリ巨乳なこまろちゃんが推しです。
既刊部門
マチ姉さんのポンコツおとぎ話アワー(2) 著:安堂友子
幅広く受け入れられるテーマと絵柄で分かりやすい笑いどころを押さえつつ、マニアックなツボも外さない作風はもはや名人芸の域。
面白さへの期待を裏切らない信頼感という点では随一の作品ですね。
だもんで豊橋が好きって言っとるじゃん!(4) 著:佐野妙
ツンツンしつつも超チョロい新キャラ理子ちゃんの登場でボランティア部でのイチャコラは更に捗るようになりました…ほのかちゃんは本当に強くなったな。
ネタ切れとは程遠い豊富な地元うんちくは相変わらず。いつか聖地巡礼して地元メシを食べてみたいな。
茨城ってどこにあるんですか?(3) 著:真枝アキ
「イバラギいうたら吹田と高槻の間のとこやろ?」と言ってた大阪府民でも茨城に親しみを持てた本作もここで完結。
老若男女問わずモテモテな地元密着系ギャル多恵ちゃんの活躍と茨城愛をもうちょい見守りたかったんですが…。
チート転生した猫は嫁の膝で丸くなりたい(2) 著:樹るう
運営SLG&探索RPG好きな生真面目オタクと猫バカを掛け合わせたらこんなマンガになるんだな…。
様々な因縁が密度高く絡まった世界の謎を猫の魔王様が紐解いていく国造りストーリーは引き出しが多くて今後も長く楽しめそうです。
キルミーベイベー(13) 著:カヅホ
「キルミーベイベーは死んだんだ」なるネットミームが定着して久しいですが、実際は10年以上連載され続ける長寿作品になってますね。
4コマオブザイヤー2021に投票しました
4コマ漫画の格付けチェック…と呼ぶには単純な順位争いじゃ済まない4コマオタクの思い入れが迸る年末恒例行事が今年も開催されました。
濃い目のファン層を擁する上に今や「萌え系」の一言では収まらない懐の広さを持つまんがタイムきらら系列誌の作品が例年通り上位を独占していますが、全体を通して見れば幅広い作風の作品が並んでいますね。
そして昨年同様、私が投票した分を加筆修正して再掲。
https://4oty.net/2021/user/Sarutani_tweet
投票する作品を絞り込むだけでも結構時間かかってしまうので、コメントを練り込む時間が無くなっちゃうんですよね…。
新刊部門
茨城ってどこにあるんですか?(1) 著:真枝アキ
地元愛を素直にこじらせながらローカルアイドルを目指す茨城ギャル多恵ちゃんのサクセス(?)ストーリーは地域うんちくとドタバタコメディのバランスが絶妙ですね。
多恵ちゃん登場前に主役格だった県外の新人タウン誌記者・鈴子さん視点で茨城の魅力を描いてた序盤のノリも好きでしたけどね。
マチ姉さんのポンコツおとぎ話アワー 著:安堂友子
誰もが知ってるおとぎ話や昔話を怒涛のツッコミ力で疾走感あふれる現代的なコメディへと再構築する秘かな人気シリーズが芳…某社から移籍して最大復活!
毎回新キャラで仕切り直してるようなものなのに面白さをキープし続けてるのは見事という他ないですね。
ずぼら先輩とまじめちゃん (1) 著:東385
ものぐさ極まるずぼら先輩よりも、彼女の魅力に抗えずに堕ちっぱなしなまじめちゃんの方がダメ人間度は高いと思うんだ。
六畳一間の憑き物石 (1) 著:西岡さち
自分が何者かも分からない幽霊少女と自分の気持ちも定かでない天然青年による、酔った勢いでのお持ち帰りからはじまるラブコメ未満の不器用交流ストーリー。
押しが強いオカ研の亜依さんらが生真面目vs朴念仁の超奥手カップルを程よく後押ししてくれるのが程よいヤキモキ感を生んでますね。
チート転生した猫は嫁の膝で丸くなりたい (1) 著:樹るう
可愛い主人公の活躍とその陰に隠れたヘビーなドラマという、相反する要素を一緒くたにして楽しめる『出たとこファンタジー』から脈々と続く樹るう先生の原点にして集大成なドタバタガムシャラファンタジーの最新作を令和の世になって読めるのはファン冥利に尽きますね。
既刊部門
となりのフィギュア原型師 (2) 著:丸井まお
欲望のまま生きる一方で好きな仕事にも本気で取り組む、そんなオタク社会人の理想像のような本作に職場ラブコメ要素まで加わって益々勢いが加速していますね。
そして更に加速するフェチズム溢れる微エロ要素も作者さんのリビドーが感じられて大変好感が持てますね。
下を向いて歩こう (2) 著:湖西晶
互いに友達と思ってはいても、あと一歩が踏み出せない…。
アウトドアな趣味をテーマにしつつオタク同士の不器用な交流を描いたちょい百合マンガが遂に完結。 話をきれいに畳んだ手際は見事ながら、もう何冊か続けて各キャラの関係性を更に深掘りする機会があれば…とは今さら言っても仕方ないですが。
だもんで豊橋が好きって言っとるじゃん! (3) 著:佐野妙
引っ込み思案を克服して無自覚な甘え上手スキルを開花させつつ豊橋市民としての知識を深めていくほのかの成長ぶりが愛おしいやら末恐ろしいやら…。
今や定番ジャンル化した地域密着型4コマの中でも特に狭く深いネタを追求しつつネタ切れの気配がないのは、佐野先生の実力と地元愛の賜物なんでしょうね。
信長の忍び (18) 著:重野なおき
宿願の天下布武がようやく軌道に乗りつつも、度重なる戦いで荒んだ信長の心には致命的な軋みが生じて…。
歴史ものである以上ある意味ネタバレ済みなのですが、同じ世界観のスピンアウト作品でもおそらく意図的にボカされていた”あの”最期に至る経緯がどう描かれるのかは興味津々です。
鬼桐さんの洗濯 (4) 著:ふかさくえみ
鬼桐さんの一族を巡る因縁や茶子さんの将来について色々と話が動きそうな気配を漂わせつつ、結局は今まで通りの関係が続くという緩急の付け方が絶妙ですね。
…魔王くんは今までと違う関係になれるようにもう少し頑張ってもいいんだよ?
ある日のシン・エヴァンゲリオン劇場版
色々とゴタついてるから映画館行くどころじゃねぇな…とグダグダしてる自分の尻を蹴っ飛ばして、本放送をリアタイ視聴してきた直撃世代としての落とし前をつけるべくシンエヴァ観てきた。
どうせ一度観るだけじゃ咀嚼できない作品なのは分かってるんだけど、エヴァみたいに存在がイベントじみてる作品と最初に向き合うには儀式めいた手順を経てフルスペックの内容を体感できる映画館が最適なのが分かってる以上「後からサブスクや円盤で観りゃいいや~」なんて言い訳で自分を騙せないのは分かってるので、封切から3ヵ月も経って劇場で観られたのは色々と助かった。
以下は考察も何もない思い付き感想の箇条書き。
一度見ただけの記憶頼りなのでネタバレにはならないだろうけど一応折り畳み。
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4コマオブザイヤー2020に投票しました
4コマ漫画オタクが推し4コマをノミネートしあう内輪の年末恒例行事…というには大分ボリュームアップしましたが、やってることは大体同じということで、今年(既に昨年ですが)も投票させてもらいました。
…とはいえ、ここ最近は各投票者のコメントを個別で見られない仕様になったようなので、既に投票した、または投票期間内に書き損ねたコメントをここで書いておきます。
新刊部門
下を向いて歩こう (1) 著:湖西晶
転校生とコミュ障とオタクとヤンキー(?)…そんな凸凹娘たちが共通の趣味を通じて結ばれる、ユルくてあったかくて潮くさいハートフルストーリー。
ビーチコーミングという言葉に馴染みは無くても、身近な場所で拾った「宝物」にワクワクした記憶が呼び起されるのも魅力です。
だもんで豊橋が好きって言っとるじゃん! (1) 著:佐野妙
豊田市なら知ってるけど…豊橋?
今や4コマ界の一大ジャンルとなったご当地もの漫画の中でも特に狭く深いローカルネタを掘り下げた本作。
マイナーゆえに新鮮な地元トリビアへの驚きと、保護欲をそそられる主人公ほのかを軸にした友情以上百合未満な女子たちのイチャコラが楽しいですね。
となりのフィギュア原型師(1) 著:丸井まお
好きなことで生きていく…のは楽じゃないけど楽しくもあり。
アウトドア寄りな前作『牧場OL』と一見真逆なようでそうでもないお仕事4コマ。
仕事のジャンルだけじゃなくフェチズム溢れる女子の描写も更に深化して、色んな意味でマニアックに楽しめます。
既刊部門
恋愛ラボ (15) 著:宮原るり
TVアニメ化されるほどの人気作ながら激動極まる4コマ誌の情勢に付き合わされた(笑)看板タイトルが遂に完結。
理想と妄想とその他諸々が入り混じった恋模様を回収しつつ見事にまとめきったのは実にお見事でした。
番外編の『恋愛研究レポート』も、非4コマでなければノミネートしたかったですね。
年上の物理女子は可愛いと思いませんか? (2) 著:ミツナナエ
インテリぶりながらもド天然で無防備な部長と(物理的な意味でも)振り回されてしまう世話女房な朝永くんを中心としたラブコメ&青春部活動日記、ここに完結。
どいつもこいつも可愛い奴らばかりで、毎回ニヤニヤさせられっぱなしでした。
ななこまっしぐら! (12) 著:小池恵子
ずっと居続けるのが当たり前なほど馴染んでた場所から離れても、お互いがラブラブでいられる限り佐藤夫妻は動じることなし。
長寿連載として穏やかで理想的な締めではありますが、『うちは寿!』が終わったときと違って一連の「小池恵子ワールド」が完結してしまった感があって、寂しさがひとしおです。
ぶっカフェ!(6) 著:小林ロク
前巻で「ずっと一緒にいたからこその想い」が相思相愛で実ったのと対照的に、ずっと一緒でいて大切に想ってるからこそ実らなかった恋で始まるのが切ないですね。
そんな導入ながらも変に重たくならず、悩みながらも前向きな若き坊さんたちと恋する乙女たちのまっすぐな想いが実に愛おしいです。
ある5月25日の大阪カルドセプトリボルト対戦オフ…せいせき
5/25(土)、大阪市立北区民センターにてカルドセプトリボルトの対戦オフを実施しました。twipla.jp
参加者の皆さまに色々とサポートして頂いたお陰もあって、総勢12名(主催含む)による対戦オフを無事に終えることができました。
的確なアドバイスで大会をスムーズに進めてくれたかめさん、区民センターへの問い合わせを手早く済ませてくれたくるたんさんをはじめ、オフの準備や進行では参加者の皆さまには大いに助けていただきました。
今回に限ったことではありませんが、私が主催するカルドオフは参加者の皆さまの善意によって成り立っています。
本当にありがとうございました。
差し当たり、今回の対戦結果一覧と総合成績表を掲載します。
総合成績表の得点計算は、整数部が順位ポイント(※)、小数部が総魔力の累計となっています。
※1位:10p、2位:5p、3位:2p、4位:0p
対戦レギュレーションは以下の通りです。
第1試合:ロングホーン/8000G/30R/ブリード禁止
第2試合:ダイヤモンド/10000G/40R/ブリード禁止
第3試合:ロングホーン/8000G/30R/制限なし
第4試合:ダイヤモンド/10000G/40R/制限なし
第5試合:ロングホーン/8000G/30R/ブリード禁止
第1~第4試合までの対戦組み合わせはクジ引き、第5試合のみ成績上位順で決定していますが、第5試合の2&3卓については参加者同士の合意の元で組み合わせの変更(入れ替え)を認めています。