アーケードゲーマーvol.2 雑感あれこれ
半年前に出たvol.1は記事の方向性が迷走気味な印象が否めませんでしたが、今回は全ページがカラーという贅沢な構成を生かした記事が多く、眺めていると懐かしいゲーセンの空気感が伝わってきます。
今号では濃いレトロゲーマーへ明確にターゲットを絞ったようで、個人的には資料性が高いビジュアル重視の古参ゲーマー向け雑誌という方向性を続けてもらいたいです。
…相変わらずデザインが派手すぎて、ところどころテキストが読みづらいのはいい加減改善してほしいですけどね。
巻頭特集 超鋼遊戯列伝 〜アーケードロボットゲームの魅力〜
『ボーダーブレイク ユニオン Ver.3.0』『スティールクロニクルBe』に『EXVSフルブースト』『戦場の絆』らガンダムものといった現行の人気作品の紹介にページが割かれている巻頭特集でありますが、少ないページ数を『問・戦士』や『修羅の双星』といった異色作に割いてしまったガンダムゲーム一覧、そして「語れ!思い出のロボットゲーム」と題したレゲー特集ではコスプレお姉ちゃんが謎すぎる『マグマックス』インストが掲載されてたりと、ページ数に余裕があればさぞ取り返しの付かない記事になっていたことでしょう。
『無限のフロンティア』のメカニックデザイナー・斉藤和衛氏が描きおろしたレゲーロボたちが居並ぶイラストを見るにつけ、記事担当者が本当にやりたかったロボゲー特集ってどんな風だったんだろう…と、勝手な想像が広がってしまうのは勘ぐり過ぎなんでしょうね、多分。
うれし恥ずかし僕らの青春 脱衣麻雀 ジャレコ編
『スーチーパイ』シリーズに『ブランニュースターズ』『キララ★スター』『プリンセスリーグ』といったジャレコ脱衣麻雀特集は全4ページということもあってか、「男の娘」ブームを10年早く先取りしてしまった水奈瀬愛生クンにも触れない広く浅くといった印象…なんて、麻雀できないんでメストやWebの又聞きでの知識しかない私が偉そうに言うこっちゃないですけど。
つーかHJ的には乳首OKなんですね。アルカディアの脱衣麻雀コーナーは5、6号あたりで乳首NGになってたけど、本誌はどうなるんでしょうか。
ジャンケンマン クロニクル〜小型メダルゲーム市場を創ったサンワイズの軌跡〜
「ジャン・ケン・ポン!」「アイコデショ!」「ズコー」
オモチャ屋や駄菓子屋、スーパーやショッピングセンターのゲームコーナーで、この声が耳に染み付いているのは昭和時代からのゲーマーだけ…かと思いきや、この記事を読むと元々の生産業者であるサンワイズ社が倒産した後もアズロック社が権利を継承しているそうで、今でも子供たちが「ズコー」という声とともに小銭を吸われ続けているかと思うと胸が熱くなりますね。
4ページという少ないボリュームに、歴代バージョンの紹介に初代の内部構造や『ジャンケンマンJP』の業者向けチラシといったビジュアル面における資料性の高さと、デスクリムゾン2のヒロイン・エリ役やSIMPLE2000シリーズの看板アイドル・双葉理保へ数多くの楽曲を提供してきた道下桃さんがジャンケンマンの二代目声優だった新事実といったトリビア等、懐かしくも読み応えのある記事でありました。