さるたに秘密メモ@はてなブログ

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シューティングゲームサイド VOL.0 雑感あれこれ

ナムコ・アーケードSTG特集 ARRENGEMENT』に合わせて『ゼビウス』をフィーチャーした表紙へアンドア・ジェネシスを持ってくるあたりは実に「分かってる」仕事ぶりですが、裏表紙のソルバルウの存在感に一瞬どちらから読み始めればいいのか躊躇ってしまうという弊害(?)もあったりして。
 
基本的に過去の『ゲームサイド』に掲載された記事を再録したアレンジモード的な増刊ということですが、当時はまだ発売前だったタイトルを中心に結構な量の加筆修正や特集タイトルのさりげない追記に、ただの総集編ではすまない気概が感じられます。
 
加筆分で特に目立つ部分はやはり『ダライアスバースト アナザークロニクル』のレビュー記事でしょうか。
PSP版『ダライアスバースト』の門戸の広さが大画面とボディソニックというハード面&多人数プレイや残機無限モードといったシステム面で受け継がれている事を全面に押し出した箭本進一氏の丁寧なレビューは、普段シューティングに触れない人や「最近のシューティングには付いていけない」と引退した人たちにこそ読んでもらいたい良記事でした。
(そういう人が本誌を手に取る機会は少なそうですけどね…)
 
『ギャ』シリーズを筆頭とした渋めのチョイスが光る名作の紹介に加えてインタビュー記事が盛りだくさんなナムコ特集に『グラディウス』『ダライアス』と、過去記事から選りすぐっただけに充実した構成と感じる一方で、この優等生的な誌面にかつての名(迷?)特集『シューティングゲームの深層』みたいな別の意味で濃い記事を紛れ込ませても面白かったんじゃないかと思うのですが、扱うタイトルがあまりにも多岐に渡っている上に記事を書かれた原田氏が故人であるだけに扱いが難しいのかもしれませんね。
 
こうした復刻版というべき増刊が出るほどゲームサイドのシューティング特集が好評なのは、タイトルの新旧やネームバリューにこだわらないゲームサイドの方針がシューター層との相性がいいからではないでしょうか。
この幸福な関係は今後とも続いていって欲しいですね。