さるたに秘密メモ@はてなブログ

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天津向の4コマトーク Vol.24 雑感あれこれ

10/26に開催された阿佐ヶ谷ロフトの4コマトークへ行ってきました。
個人的には昨年8月に大阪で開催されたVol.19以来、久々の参加になります。

今回は『野村24時』の板倉梓先生をゲストに迎える一方、最終号が発売されて間もない『まんがくらぶオリジナル』の思い出を偲ぶ回でもあるという、参加者にとっては何とも複雑な思いに駆られるイベントでありました。

野村24時 3 完結 (バンブーコミックス)

野村24時 3 完結 (バンブーコミックス)

来月には出産予定という大事な時期ながら旦那さんの勧めもあってゲスト参加した板倉梓先生ってば、自分から「ボテ腹」と連呼するわ、質問コーナーで「みんなネットでは言ってるくせに!」と『少女カフェ』の完結巻を出せずじまいだった顛末を自分から積極的に振るわ、天津向氏が言った「箱庭」というフレーズをイベント最後の”4コマとは”色紙に堂々と使っちゃうわと、緊張してると言いながらもやりたい放題でありました。
少女カフェ(1) (まんがタイムコミックス)

少女カフェ(1) (まんがタイムコミックス)

そんな板倉先生のタフさは、数年にわたって好きな漫画に触れられなかったデザイナー時代を経て、一念発起して持ち込みを繰り返した挙句に担当編集さんの転職や伝手を通して、存在すら知らなかった芳&竹の4コマ業界でデビューを果たすことになった波瀾万丈のマンガ家人生で培われたのかも知れませんね。

尚、4コマトークスペシャルメニューに付いてくるオマケは無事に確保。
今回は板倉先生直筆の鉛筆描きネームという、普段の描きおろしイラスト付きアイテムとは一風違ったオマケとなりましたが、これはこれで貴重なプレゼントですね。
私が頂いたのは、偶然にも壇上でオマケの一例として紹介された『野村24時』のネームでした。

普段のイベント感想に加えて特別にアンケートを会場から募った『まんがくらぶオリジナル』追悼トークでは、『つきひめさま』(著:佐藤ゆうこ)『シュレディンガーの妻は元気か』(著:中島沙帆子)『モトリョ。』(著:幌倉さと等いぶし銀的な作品にスポットライトを当てつつ、『スポコミ』時代から遡って小坂俊史先生、佐藤両々先生、たかまつやよい先生らを発掘した功績に触れ、「終わらんでもええやん…」と『くらオリ』との別れを全力で惜しむ天津向氏へ同意せざるを得ませんでした。
(ちょっとあざといとは思ったけど)「”くらオリの思い出”って言われても難しいよね」
「『チク(中略)ワ』は割と黒歴史だったような(笑)」
くらオリの黒歴史って言うなら『エコエコ(以下略)』を載せちゃったことでしょ!

ニセ科学を10倍楽しむ本

ニセ科学を10倍楽しむ本

…なんてやりとりをそのままアンケートに書いたら壇上で読み上げられてしまって正直驚いてしまいましたが、その次に読まれた某くらオリ連載作家さんの宣伝バリバリな回答に全部持っていかれたのが悔しくもホッとしたりして。ちなみに『くらオリ』初代編集長へのインタビューも画策されていたようですが、連載作家さんに申しわけないとの理由で実現しなかったとのこと。
 
…義理堅い話ではありますが、その配慮を創刊号から最終号まで15年以上連載し続けながらも単行本化されずじまいだった『もしもしぐま』(著:梶原あやにも向けてほしかったです。